「中古ピアノはわからない」ってどういうこと?それがわからない!
2016/12/03
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
毎年夏と冬に中古ピアノのちょっとしたフェアを開催しています。
今日、お客様にそんなお話をした時のことです。
中古アレルギー
そもそもピアノは新品で買うものであって中古なんてとんでもない!という方がいらっしゃいます。
それはそれで否定はしません。それもそうだなと思います。
しかしヤマハやカワイなどの各メーカーがピアノの生産調整を行っている現在、新品のピアノを購入しようと思っても数日もしくは数週間、下手すると数ヶ月単位で待っていただかないといけないという自体にもなってきています。そこでオススメなのが中古ピアノなんです。
お値段も新品に比べるとお手軽。
しかし今日来られたお客様はちょっと違っていました。
わからない?
そのお客様のお話を色々と伺っていると、中古ピアノという選択があるという事はご存じで、しかも中古ピアノに対してのアレルギーも特にはなさそうな感じ。しかし、その一方で新品に若干のコダワリを持ってらっしゃる感じでした。
なぜそうなのかなとお話をしていきますと、こんなことをおっしゃいました。
「だって、素人目には状態がわからないもんね」
中古ピアノといっても大抵のお店がきちんと手入れをしたものを販売しているはずです。
ただ、ごく一部に修理や調整、調律はもちろんのこと、外装の磨きや清掃もせず、そのままの状態で販売をしてしまっている業者もあるようです。このお客様はおそらくこういうことを怖がってらしたのかなという印象でした。
自分の首を絞めることに
うちの場合は私が技術者ということもありますし、私以外にも技術者が2名おります。
購入いただいてから毎年調律に伺わせていただきます。ですので、購入いただいてからが本当のお付き合いになります。
ということは、最初の納品の段階で最低限使えるような良い状態にしておかないと、毎年調律のたびに弾きにくいピアノを調律することになるわけで、結局我々が自分で自分の首を絞めることになってしまうんです。
当店の中古ピアノは店内でできる範囲の手入れをして出荷するようにしています。
何が店内で出来ないのかというと大きな傷の補修や塗装です。このあたりの技術は大きな施設を持っているか工場に持ち込む他対処法はありません。逆に言うと、これ以外の部分であれば全て対応ができているということになります。
ですので今日のお客様に対しても、「ここにある楽器はすべて手入れが行き届いていて、すぐに使っていただけるピアノ」ですよというお話をさせていただきました。
その上で「今度開催する中古ピアノフェアに来てくださいね」と申し添えておきました。
納得感がある
中古ピアノというのは新品のピアノと比べると確かに印象としてマイナスかもしれません。
しかし目の前で実際のピアノ触ってお決めいただくわけですから、納得感に関しては新品のピアノ以上だと思っています。
今回の中古ピアノフェアでも数台のアップライトピアノを展示させていただきますが、どれも心をこめて整備したものばかりですので、きっと気にいっていただけるのではないかなと思っています。
もし「中古」という響きに抵抗がない方があれば、ぜひ中古ピアノフェアに足をお運びいただければと思います。きっと結構なクオリティにびっくりされると思いますよ♪
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