配信コンサートの作り方(その2)
vol.1569
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
前回は配信コンサートの場合、必ずマイクが必要というお話をしました。
今回は、ではそのマイクの先はどうなってるの?というお話です。
●音をまとめる
人間の耳は非常に良く出来ていて、
視覚と同期することで
普通に考えたら聞こえないような音まで
聞き取れたりします。
たとえばにぎやかなパーティー会場でも
特定の人の声は聞こえるとかいうのは
そういう人間の特性なんです。
ただ、それはあくまでも意識が
働いている場合であって、
普通はそうはいきません。
たとえば大きなオーケストラの中で
フルートやオーボエなどの
音の小さい楽器が
どれだけ大きな音を出そうと
頑張っても
他の楽器の音のほうが
大きいわけですし、
人間がいくら努力しても
流石にその音を聞くというのは
難しかったりします。
それは配信の場合でも同じで、
マイクというのは(色々種類はありますが)
基本的に全体を
ざっくり集音してしまいます。
オーケストラの例で言うならば、
弦楽器も管楽器も打楽器も
すべて平等に録音してしまうんです。
なので、配信の際には
どこのどんな音を聞かせたいのかを
考える必要があります。
普通に考えたらしなくても
良い工夫なのですが、
こちらの意図している演奏を
きちんと届けるためには
そういった工夫が必要になるんです。
●ミキサー
鳴っている音をマイクは拾います。
マイクの先にはミキサーという機械があり、
そこで音声はミックスされます。
そのミキサーがあるから、
人間の耳と同じような効果を
生み出すことが可能なんです。
たとえば昨年末に放送されていた紅白歌合戦。
昨年開催分ではオーケストラが
多用されていましたが、
あのような大きなオーケストラの中の
フルートパートのメロディーが
ふわっと浮き上がってきれいに聴こえてくる
といった演出が大変多かったんです。
でもこれは普通に考えると
周りの音にかき消されてしまって
無理なことになるんです。
そのあたりをきちんとやってのける
ミキサーという仕事が
配信の場合には必要になってきます。
ポピュラー音楽の皆さんは
ミキサーの存在はよく知っていると
思うのですが
クラシックの人たちには
なかなか馴染みの薄い存在です。
これから配信をやっていこうと
考えている方は是非ミキサーの役割について
学んでおいてくださいね。
それでは次回はいよいよ映像の
お話に移ります。
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