ピアノを買おう!でも、その前に準備しておいたほうがいいことは?
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
よし、ピアノを購入しよう!そう決めたタイミングになってから色々と焦ってしまうことってあったりするんです。今日はそんな話を。
イスは?
大抵の場合は大丈夫かと思いますが、新品ピアノの一部品番や中古ピアノの場合、イスが付属していないこともあります。
イスなんてなんでもいいので家にあるやつを使います〜というわけにはいかないのがピアノの難しいところ。実はピアノの椅子って家庭用のイスよりもずいぶん低くなったり、高くできたりするんです。それに、ご家庭のイスに比べると重量があってガタガタしにくいのも特徴です。
ピアノを弾くのって結構身体も動きますので、しっかりしたピアノ専用椅子が必要なんです。
なんでもいいか、では絶対✕。ちゃんと専用の椅子を用意してくださいね。
置き場所
もう随分長い間「ピアノを置く場所の床に補強をしておいたほうがいいのかどうか問題」というのがあります。
アップライトピアノで200〜250kg、グランドピアノで300kg超ですのでたしかに重量物ではあります。しかし、オトナの体重で考えると5〜6人分です。これくらいで抜けちゃう家で生活は出来ませんよね。
なので、我々は基本的には問題はないと思いますよ、とお伝えしています。ただ、その重量がずっと床にかかってくるので、工務店さんの不安もわからないでもありません。ここらへんはよくお考えいただければと思います。
で、その次の置き場所問題としては床暖房があります。
エアコンやファンヒーターなど空調機器とピアノとは結構密接な関係です。急な温度変化は調律がくるったり調整がくるったりする原因になリます。
なので、空調機器との位置関係や使用上の注意というのは結構口酸っぱく言わせてもらっています。
ただここ数年、これらの空調機器に変わって床暖房というのがトレンドになってきています。
これがまた厄介なんです。
アップライトピアノの場合、床暖房の暖かい空気を直接受けることになりますので、影響は大です。内部の乾燥は極端に進み、フェルトが痩せ、ネジは緩みやすくなリ、鍵盤のタッチは軽くなり、ひどいときには過乾燥で木材が割れてくる場合もあります。
なので、床暖房とピアノの相性は最悪です。
このあたりを勘案して置き場所を考えてくださいね。
※床暖房を影響をなくすような敷物も発売されています。これについてはまた紹介させてもらいますね。
どこからいれるの?
最後に。意外に盲点なのが搬入経路です。
ピアノは重量物ですので楽器店の店頭で「これください」と言って持って帰れるものではありません。
専門の運送業者さんにお願いして納品をしてもらわないといけないのですが、ここで問題になってくるのが最近の住宅事情です。
マンションなのか一戸建てなのか。1階なのか2階なのか。
廊下はある程度の幅があるのか。道路から玄関まで階段はないのか。
大きな木などがあって搬入経路の邪魔をしていないか。
運搬車両を停めることの出来る道が近所にあるか。
チェックポイントはいくつもいくつもあります。
もちろん運送業者さんもプロですから何とかして納品はしてくれると思いますが、お客様の大切なピアノを扱う仕事ですので無理な作業は絶対に行いません。
事前の情報共有によって安心安全に作業を行っていただくことが何より大切になります。
今回ご紹介したどのポイントもとても大切なことですが、うっかり抜けがちになってしまうのも事実です。
ピアノを買おうとお決めになられる前に少し立ち止まって考えていただくのがいいかなと思います。
もちろん当店でもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談くださいませ!
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