そのコトバ、主語は誰?
vol.1282
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
「こんなん、やる人のこと考えてへんわ!」
吹奏楽をやっていた頃、
よくこんなことを言っていました。
まぁ簡単に言うと楽譜が難しいわけです。
●作曲家は曲をただ作る人、なのか?
確かに作曲家はすべての楽器を
演奏できるわけではありませんので、
そのパッセージ(指遣い)が簡単か難しいかは
判断できないと思います。
しかし全く考えていないかというと
そこまで無能ではなく、
きっと少なからず考えられているはず。
じゃないと、
曲の難易度なんて考えられないし、
そこまで出来るのがプロの作曲家だと思います。
で、それは吹奏楽だけではなく
ピアノでも他の楽器でも同じだと思います。
作曲家は自分の思いを曲という形にして
世に出してきます。
そこには少なからず演奏者への
配慮というのも存在しているはずです。
もちろん曲は作った人の作品です。
作ってる人の思いがベースにはあります。
しかし、作曲した人が一番偉いんだ、なんて
ふんぞりかえってるようなイメージは
ありません。
誰のために作っているかというと
演奏してくれる人のために
作っているわけです。
なので、思いの大きな部分は演奏者に
置かれているはずだと思います。
●主語は誰なの?
最近誰かと話をしていて気になるのは
主語がどこにあるかです。
うちは音楽教室をやってる店ですので、
主語は常に生徒さんや生徒さんの保護者で
ありたいと思っています。
これが、「自分たち」が主語になる場面が
多くなってくると、どこかズレてしまうのでは
ないかなと思うんです。
大工さんは家を作ります。
でも、住むのはお客さん。
きっとお客さんが快適に住めることを
イメージして作られるはず。
どれだけ名工であっても、
ベテランであっても、
少々コトバが荒くても、
それは一緒だと思うんですよね。
少々指使いが難しくても、
きっとそれは作曲家からのプレゼント。
もっと練習せいよということなんだと
受け止めましょう(笑)
主語の持ち方で、全然違いますよね。
修行しないとね。意識しないとね。
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