バズらなくていい動画を、毎日出している理由

   

バズらせるために動画を作っているわけではない

動画を毎日出していると言うと、「バズらせたいからですか?」と聞かれることがあります。
でも正直なところ、今の僕はあまりそこを狙っていません。

今日は、バズらなくていい動画を毎日出している理由と、再生回数との付き合い方について書いてみようと思います。

気がつけば12年、動画と付き合ってきた

平瀬楽器では、動画を投稿し始めてからもう12年になります。
最初の一本は2013年。さすがに当時は今ほどの頻度ではありませんでしたが、気がつけば長い時間、動画と付き合ってきました。

その中で、再生回数やタイトル、サムネイル、投稿時間といったものを気にしながら、一喜一憂していた時期もあります。

数字が伸びると嬉しくて、伸びないと少し気分が沈む。
よくある話ですが、動画を出すたびにそんな感情の波に乗っていました。

毎日出すようになって、しんどくなった理由

毎日のように動画を出すようになってから、そのやり方が少しずつしんどくなってきました。

動画を出すたびに評価されているような感覚になり、気づけば消耗している。
これは長く続ける方法ではないな、と感じるようになったんです。

動画を作って、出して、数字を見て、また気持ちが揺れる。
その繰り返しは、思っている以上に体力を使います。

「伸びなくてもいい動画」があっていい

考え方が変わったきっかけは、動画の本数が増えたことでした。

毎日出していると、「この動画は伸びなくてもいい」と思えるものが自然と出てきます。

たとえば、MORNING NOTEのような日々のトークは、続けること自体が目的です。
全部が全部、新しい人に届かなくてもいいし、毎回大きな反応がなくても問題ない。

そう思えた瞬間、動画を作る気持ちがずいぶん楽になりました。

動画にはそれぞれ役割がある

そこで改めて考えたのが、動画の役割です。

動画にはそれぞれ役割があって、すべてが同じ目的を持っているわけではありません。

初めての人に見つけてもらうための動画もあれば、
仕事の考え方を伝える動画もある。

自分の頭の中を整理するために撮っているものもあります。

それらをすべて「再生回数」という一つのものさしで測ろうとすると、
どうしても無理が出てきます。

再生回数は同じ基準で比べなくていい

たとえば、音楽クイズの動画は新しい人に見つけてもらうための入り口なので、ある程度回ってほしい。

一方で、会社紹介や店舗紹介の動画は、
必要な人が必要なときに見てくれれば十分です。

この二つを同じ基準で評価するのは、どこか歪みが出てしまいます。
動画の性格が違う以上、見方も違って当然です。

平瀬楽器の動画の一番の目的

平瀬楽器の動画全体としての目的は、とてもシンプルです。

すぐに何かを売りたいわけでも、
YouTubeで生計を立てたいわけでもありません。

動画を通して、
「何かずっと続けているな」
「ちゃんとしていそうだな」

そんな印象を、少しずつ積み上げていくこと。

そのために、コンテンツを残し続けることが目的です。

数字は見る。でも振り回されない

もちろん、数字を見ていないわけではありません。

投稿後に再生回数を確認しますし、
目的に合った届き方をしているかは気にします。

ただ、それぞれの動画に合った見方をしている、という感覚です。

すべてを同じ基準で比べない。
それだけで、発信は驚くほど楽になります。

発信が楽になる、ひとつの考え方

動画を作るとき、
「この動画は何のためにあるのか」

一度立ち止まって考えてみる。
それだけで、再生回数との付き合い方は変わります。

数字は大事ですが、
その前にある目的の方が、ずっと大事だと今は思っています。

結論

動画は、バズらせなくてもいい。
目的に合った形で、淡々と続けていけば、それで十分です。

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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