誰が見ているかわからないからこそ全力で。配信現場が教えてくれること

先日、演歌歌手・竹村こずえさんの新曲発売日に合わせた
オンラインキャンペーンを行いました。
久しぶりの演歌配信ということもあり、
いつものライブ配信とは少し違う“独特の緊張感”がありました。
オンラインキャンペーンの目的は、
シンプルに「CDを売ること」。
画面を通してどれだけジャケットを印象づけられるか、
どうやって歌手本人の温かさを伝えられるか。
そこに配信スタッフとしての工夫が詰まっています。
宣伝と演出、そのせめぎ合い
演歌の配信では、歌唱とサイン会を組み合わせながら
ファンに作品を届けます。
ただ、「買ってください」と言い過ぎるのも違うし、
まったく触れないのももったいない。
その微妙なバランスを取ることが、
画面づくりの難しさであり、やりがいでもあります。
照明で光るポスター、配置に悩むCDジャケット、
テロップのタイミング……。
その一つひとつに“伝える工夫”が求められます。
現場が磨いてくれる配信力
今回の現場では、作曲・編曲の先生も配信を視聴されていたと聞いて
思わず背筋が伸びました。
プロの歌手の歌唱を扱う緊張感は、やはり特別です。
コロナ禍で始まったこのオンラインキャンペーンは、
平瀬楽器が配信技術を磨くきっかけにもなりました。
多くの現場を経験する中で培われたノウハウが、
今の配信や音響のクオリティを支えています。
「誰が見ているかわからない」
だからこそ、常に全力で臨む。
その積み重ねこそが、今の私たちの強みです。
一夜限りの現場にも、次へつながる学びがあります。
これからも、音楽で人をつなぐステージをつくり続けていきたいと思います。
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