五線譜はいつから5本?楽譜の歴史と進化の物語

   

音楽を学ぶとき、誰もが必ず出会うのが「五線譜」。
でも実は、最初から線が5本だったわけではありません。
今回は、楽譜の歴史をたどりながら、五線譜が生まれた背景や、
現代まで続く多彩な楽譜のバリエーションをご紹介します。


四線譜から五線譜へ

楽譜の原型とされるのは、9世紀ごろに登場した「ネウマ譜」。
最初は音の高さを正確に示せず、グレゴリオ聖歌などは感覚的に歌われていました。
その後、横線を加えて高さを示せるようになり、11世紀には「四線譜」が登場。
長い間、教会音楽ではこの四線譜が使われていました。

しかしルネサンス以降、バイオリンやフルートなど声域を超える楽器が登場すると、
四線譜では音域がが足りなくなります。
そこで登場したのが「五線譜」。

線を1本増やすことで、より幅広い音域を表せるようになったのです。


五線譜の普及と記号の誕生

五線譜に加えて、「ト音記号」「ヘ音記号」などの記号が生まれ、
音の位置を誰もが共通理解できるようになりました。

これにより、五線譜は世界共通の“音楽の言語”として普及していきました。


五線譜だけじゃない楽譜たち

実は現代でも、五線譜以外の楽譜が数多く存在します。

  • ギター:6線で押さえる場所を示す「タブ譜」

  • ウクレレや三味線:弦の数に合わせた独自の譜面

  • ドラム:音の高さではなく、楽器の配置を記号で表現

  • 和楽器:縦書きの「縦譜」
    さらに現代音楽では、丸い楽譜や図形譜などユニークな楽譜も登場しています。

    これ、ちゃんとした楽譜です笑


楽譜はこれからも進化する

便利さを求めて「四線→五線」と進化してきたように、
今後も新しい形の楽譜が生まれていくでしょう。

演奏する人にとって分かりやすく、
作曲する人にとって表現しやすいことが大切だからです。


平瀬楽器(兵庫県三田市・神戸市北区エリア)では、
楽譜や音楽の豆知識も交えながら、音楽をもっと楽しく学べる環境づくりを行っています。

「五線譜ってどうやって生まれたの?」と気になった方も、
レッスンの中で音楽の歴史に触れてみると、さらに理解が深まりますよ。


👉 音楽や楽譜についてもっと知りたい方は、ぜひ平瀬楽器へお問い合わせください。

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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