調律師はピアノのお医者さんではありません!?

   

vol.1115

 

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

 

「ピアノの調律って
何年に一度くらいするものなんですか?」

 

こんな質問をいただくことがよくあります。

 

●調律ってなに?

 

調律師のことを「ピアノのお医者さん」って
言ったりすることがあるんですが、
それってあってる部分と
ちょっと違うんじゃないかなと思う部分が
あるんです。

 

あってる部分は修理などの突発的なことに対応して、
ピアノの状態を維持するという行為が、
問診や手術で患者の病気を治す
お医者さんに似ているというところ。

 

ちょっと違うんじゃないかなぁと思うところは、
調律って定期検診なところ。

もちろん定期通院されている人もいるとは
思うんですが、
世の多くの患者さんはいま困っているから
病院に行くという感じだと思うんです。

そこの部分がちょっと似ているようで
似てないかなと思ってます。

 

●病気じゃない

 

「調律って定期検診」ってさらっと書きましたが、
病気ではないんです。

特定の病気ではないけれど、
定期的にチェックした方がいいという状態なんです。

 

なので、調律って何年に一度くらいしたら
いいんですか?という質問にお答えするなら、
定期的に、できれば年に一度程度は
されたほうがいいと思いますよ、と
お答えするようにしています。

 

 

●車検

 

車には車検がありますよね。

車検って、その先の安全運転のために
定期的に車の状態をチェックする、
というものです。

 

調律もコレと全く同じ考え方。

壊れたから治す、のではなく、
壊れる前にきちんとしておくのが
調律なんです。

 

変に「お医者さん」みたいに言っちゃうので、
「治す」イメージなんでしょうね。

 

 

●メンテナンスが必要

 

車も人間の体も、そしてピアノも、
定期的なメンテナンスをすることで
日々きちんと動く・働くようにできています。

 

もちろん何かのタイミングで
大病を患うこともあるでしょう。

その時はしっかり修理・手術で
治せばいいんです。

でも、そこからいい状態を保つには
日々の心がけ、日々のメンテナンスが
超重要なんです。

 

 

調律はピアノの中の何かが壊れたから行う、
というものではありません。

毎年きちんとやることで
壊れることを未然に防ぐ。
長く使ってもらえる環境を作る。
そういう作業なんです。

 

同じお医者さんでも
予防医学的なノリだと思ってくださいね!

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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