弦楽器の「松ヤニ」が欠けちゃった!

   

初心者のための音楽サービス専門店 平瀬楽器の平瀬慶子です。
こんにちは~♪

お客様から心配そうなお声でご相談のお電話がありました。

音の出る仕組み

皆さんご存じですが、弦楽器(バイオリンやビオラ、
チェロやコントラバス)は弦を弓で弾いて音を出す楽器です。

なぜ弦を弓で弾くと音が出るのか仕組みはご存知でしょうか?

 

実は新しく購入した弓や毛替えをしたばかりの弓で
弦を弾いても音は出ないんです。

 

弓の毛の部分にしっかり「松ヤニ」をつけて弦を弾くことで
摩擦が起こります。その摩擦により弦が振動して音が出ているのです。

 

ですから弦楽器に松ヤニは必需品だという事です。

ちょっと割れてしまった

今回のお客様のご相談はこの松ヤニに関してでした。

「落としてちょっと割れてしまったけれど、何とかなりませんか?」

当店は弦楽器の専門店ではありませんので、正直どうしたらいいのか
わからないとお伝えしつつ、調べてみました。

 

調べている横で他のスタッフが
松ヤニの粉は昔は野球でピッチャーが変化球を投げる時に
指につけていたり、バレリーナの方が足にすべり止めとして
使っていたってという話を聞いたことがあります。

 

でもバイオリンなどの弦楽器は固形じゃないと使えないんですね。
割れたら処分するって何だかもったいない気がします。

 

そうなんです。このお客さまももったいないから割れた部分を
熱でとかしたら均一になる。そうすれば今まで通り使えるのでは?と
お考えでした。

 

ネットで調べると真っ二つに割れてしまったなど比較的大きな塊に
割れてしまった場合はアルコールなどでくっつけることが
できるようでした。

しかしバラバラに割れた場合も熱を与えれば再成型する事はできるようです。
しかし熱を与えることで松ヤニの成分が若干変化してしまう可能性があるそうです。

 

専門のメーカーさんにも問い合わせしたところ
多少欠けていてもそのまま使い続けている方は多くいらっしゃるとのこと。

 

でも溶けてしまった場合は松ヤニの成分が変化していることがあり
音色にも影響することなので注意が必要です。
「形がきれいになったから元通り」というわけではないんです。
とおっしゃっていました。

 

当店は専門店ではありませんのですぐに詳しく説明できるわけでは
ありません。でもいろいろな専門の方が周りにいらっしゃるので
お時間をいただければできる限りお調べいたします。

 

いつでもご相談くださいね。

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三田で生まれ三田で育った三田っ子。平瀬楽器では主に教室の受付や販売を担当しています。実は発表会のアナウンスも頻繁に担当しています。2015年ヤマハスクールアドバイザー認定を受け、保護者の皆様からの様々なご相談をお伺いしています。 中学から始めたフルートとピッコロは現在も地元の吹奏楽団で続けています。

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