ピアノの弦って切れるの?切れないの?
2016/11/02
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
ピアノの弦って切ったことありますか?
検索キーワード
ある日、このブログのアクセス解析をしていたときにちょっと変わったキーワードで検索をしてくださっているのが目につきました。
「ピアノの弦が切れる 原因」
う~ん、ちょっとかわった検索キーワードですね
ピアノの弦は切れるのか?
ピアノの弦が切れるのかという問題ですが、これは切れます。
わりと簡単に切れます。
しかし、切る人と切らない人がいらっしゃいますので、ピアノを長くやってらっしゃる方でも一生切ることのないという方も結構多くいらっしゃいます。
ピアノの場合はご自身でチューニングをしませんし、仮に弦が切れても自分で張ったりはしませんので、そういう作業中に切れることはありません。ギターとかバイオリンとかとは環境的にちょっと違うんですよね。
なので、弦を切るということがなかなかイメージしづらいのかもしれません。
ピアノの弦を切る方法
じゃあどうやったらピアノの弦が切れるのかなのですが、これは明確な回答はありません。
まずわかっていることは、弦の振動(振幅)の状態とハンマーが弦に当たるタイミングがバッチリ合った時、弦はばちんと切れます。
楽器のことを詳しくご存知のピアニストであればこういうタイミングを狙って弦を切ることが出来るようですが(といっても好んで切る人はいませんよ!)、普通の人は狙うことはおろか、弦の振幅を感じることも不可能かと思います。
ではなぜ一般のユーザーでも切る人がいるのか、なのですが。
これは正直良くわからないんです。
おもいっきり鍵盤を叩いたからといって弦は切れません。
ものすごく気温差がある環境で演奏しても(楽器には良くないですが)弦が切れることはありません。
ただ、前にも書きましたが「弦を切る人」というのは確実に存在します。
弦を切る先生
あるピアノの先生がいらっしゃいます。
この方はお家のピアノの弦をよく切られる方です。ものすごくバリバリ演奏をされるのかというとそうでもなく、いわゆる普通のピアノの先生です。
しかし、弦は頻繁に切れちゃうんです。
もしかしたら楽器の状態が悪いのかな?といろいろ調べてみたこともありました。しかし楽器は至って普通でした。
この先生がとあるホールを借りて発表会を開催されたときのことです。
前日のリハーサルのときに「弦が切れたからすぐ来て!」と電話がありました。
ここのホールのピアノは決して古くなく、そしてこれまで誰かが弦を切ったという話も聞いたことがありませんでした。でも、この先生は切っちゃったわけです。
ここまでくると、この先生の弾き方が悪いんじゃないかという話になるのですが、そうでもないんです。
しかしここまで極端でないにしても、こういう「切る方」というのは存在するんです。
ピアノの弦は1台で230本ほど、かなりの力で張られています。
そのうちの一本でも切れてしまうと楽器全体のバランスが崩れてきます。
切れた弦の近くの弦は調律がくるいやすくなりますし、当然切れやすくもなります。
こういうことの積み重ねで切れやすい環境というのは作られていきます。
ピアノの弦はかなり丈夫に作ってあり、普通に考えるとなかなか切れることはありません。
しかし、ピアノの弦が切れることはそう珍しいことでもありません。
じゃあ、その原因はというとなかなかわかっていないことも多い、というちょっと不思議なお話でした。
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