たかが10cm、されど10cm

vol.1055

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます！

グランドピアノを検討中のお客様と
商談をさせてもらいました。

●グランドピアノ＞アップライトピアノ

多くの方の認識の中で、
グランドピアノはアップライトピアノの上位版と
思われている方が多いようです。

でも実際はそうじゃなくて、
アップライトピアノとグランドピアノは
別の楽器といっても過言ではないと思っています。

鍵盤を叩いたら音が出るという部分では
全く同じものなのですが中身が全然違うんです。

なので、コンサートやコンクールなどの
本番で使う楽器がグランドピアノであるならば、
練習もグランドピアノでするのが1番良いんです。

ただ、グランドピアノがいいと思っていても
何を基準に選べばいいのかわからない
という方が多いようで、
商談の最初の話はメーカーごとの考え方や
種類の違いをお話しします。

が、大抵の場合はサイズの話が多くなるんです。

●サイズの話

これはアップライトピアノでも
グランドピアノでも同じなのですが、
ピアノはボディがスピーカーです。

背が高いものや奥行きが長いものの方が
響きがいいとされています。

ですので、小さいグランドピアノより
大きなグランドピアノのほうがいいわけです。

しかし日本の住宅事情考えると、
大きなグランドピアノは簡単に置けるはずもなく、
どうしても小さなものに
人気が集中してしまいがちです。

でも、各品番を見ていくと
実はサイズの違いっていうのは
10センチ程度なんです。

一般的にお家に置かれるサイズの
ヤマハのＣ３というものがあるのですが、
これが大体奥行き185cm前後。

もうひとつ上位のＣ５という機種になると
大きすぎて家に置けないと思われる方が
多いのですが、
実際には10cmほどしか変わらないんです。

その大きすぎるという思い込みのせいか
Ｃ５サイズの楽器はとってもいい音がするのに
中古市場では人気が高くないんです。

でも逆に、Ｃ３との価格差もあまりなく、
実は狙い目なんです。
もちろん状態によりますが。

当然サイズの大きい楽器の方が音も良いですし、
状況が許すのであれば少しでも大きなものを
お考えいただきたいというのは
毎回お話をさせてもらっています。

たかが10cm、されど10cm。

グランドピアノは大きさが大事なポイントに
なってきます。

どこまでのサイズが置けるのか、
じっくり考えてみた上で
ご相談いただければと思います。

いい音の鳴るいい一台を選びましょう！

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