発表会が教えてくれる
vol.1032
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日は終日ピアノの発表会でした。
●発表会の風景
発表会ではいろんな曲が披露されます。
「エリーゼのために」のような
古典的な名曲もありますし、
映画音楽やポップスなんかを演奏する人もいます。
せっかくの発表会なんだから
ポップスなんか弾かずに…って思われる方も
いらっしゃると思います。
でも、曲によっての善し悪しがあるわけもなく、
その曲に対する思い入れがそれぞれにありますから、
それぞれそれなりに意味があると思うんですよね。
●ピアノが上手じゃなくていい?
平瀬楽器には経営理念・行動理念ってのが
あります。
その行動理念を説明する文章には
こんな事を書いています。
音楽とは楽しむものであり、学ぶものであり、
生き方に大きな影響を与えるものです。
ピアノが上手に弾けることは目的ではありません。
受験やコンクールに勝つことも目的ではありません。
上達はあくまでも「横のスキル」です。
ここに、挨拶や感謝の気持ちを
相手に伝えることのできる「縦のスキル」を
重ねあわせることが大切です。
音楽教室をやっているのに
上達を目的にしていないのは
問題に思われるかもしれません。
でもこれは、
上達だけを重視しているのではない
というだけで、
上達しなくていいと言っているわけでは
ありません。
それよりも大切なことは、
ピアノ(や他の楽器)を通して、
音楽を通して
「学ぶ」ことなんです。
たとえば発表会だと
ステージに出てしまえば
誰も助けてくれません。
それまで積み重ねてきた努力を信じて
一人でなんとかしないといけない。
もしくは火事場の馬鹿力を
出さないといけないかもしれない。
そういう環境で
「何か」を感じてもらいたいんです。
小さいお子さんが一人でステージに
歩みだす瞬間を数多く見てきています。
おとなでも震え上がるほどの緊張の中で
一歩踏み出す根性や肝っ玉は、
普段の生活の中では
なかなか育めるものではありません。
これって、音楽が、ステージが、
教えてくれるものなんですよね。
昨日もたくさんの演奏を聞かせてもらい、
たくさんの気持ちを感じさせてもらいました。
やっぱり発表会はいいなぁと思います。
発表会って演奏だけじゃないかもしれない。
そんな目で見てもらえれば、
また新しい発見があるかもしれませんね。
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