「ギターのチューニングをしてほしい」は△なのです

vol.975

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます！

年間を通じてよくあるご依頼があります。

それはギターのチューニングをやってほしい
というご依頼です。

●ギターのチューニング

チューニングだけを行うのであれば
店頭ですぐできます。

店頭にはギター用のチューナーもありますし、
時間だって5分もあれば終わります。

ただ、その方がその場で演奏されるのであれば
それは問題ないのですが、
おうちに持って帰って練習するのであれば
チューニングをしても意味がないんです。

いつもこの説明をさせていただくところから
始まります。

●弦のテンション

ギターやウクレレなどの弦楽器は
引っ張った弦を弾くことで音を出す楽器です。

弦には相当のテンションがかかっており
そのテンションを調節することで音程を
変えているわけです。

当然ですが、そのテンションに負けて
弦はだんだん伸びていきます。
伸びてくると音がくるいます。

音がくるうともう一度テンションを
かけて調律をするわけです。

ギターの弦は結構な力で引っ張られています。

その弦の力はネックにかかり、
そのままにしておくとネックが反ってきます。

この状態が続くと弦と指を押さえる指板との距離が
極端に狭くなったり広くなったりするので
演奏がしにくくなるわけです。

じゃぁそれを防ぐためにどうしたらいいかというと、
練習後には必ず弦をゆるめる、
練習するときには必ずチューニングをする。
たったこれだけです。

でも多くの人はめんどくさがって
チューニングをしたままケースに掘り込んでしまい、
次に練習する際にそのまま弾こうとするので
楽器が傷んでくるわけです。

●ちゃんとゆるめる

店頭にチューニングをしてと
持って来られる方の多くは、
今から練習するので、今チューニングしておいたら
しばらく大丈夫だろうというお考えの方ばかりです。

でも、仮にチューニングをしたとしても、
持って帰っていただいたギターって
おそらくもう多少はくるっています。

そして練習を終えた際に弦をきちんと
ゆるめてくれるかどうかというのが
不安になるわけです。

なので、店頭でのチューニングといわれると、
もちろんやる事はやるのですが、
きちんとゆるめて帰ってくださいね、
というお話を必ずさせていただくようにしています。

この辺りをよーくご理解いただいて、
練習そして楽器の保全に少しだけ
気をかけていただけるとうれしいなと思います。

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