セカンドブランドってご存知ですか？

vol.961

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます！

「セカンドブランド」ってご存知ですか？

例えば過去に存在したディアパソンという
ピアノのメーカーは、現在ではカワイの子会社に
なっています。
つまりカワイのセカンドブランド的な扱いに
なっています。

有名なところではスタインウェイのセカンドブランドの
ボストンというブランドや、ベヒシュタインのホフマンなんかも
各メーカーのセカンドブランドとして扱われています。

セカンドブランドがなぜ存在するのかといいますと、
いわゆる廉価版なんですね。

もともとのブランドのものが良いのは
わかっているんだけれども、
高くて手が出ないということも往々にしてあります。

そのため、少し材料の質を下げたり、
デザイン面で譲歩したりして作られたのが
セカンドブランドです。

ピアノ業界でいうとボストンやホフマンなどは
手が届きやすい価格帯で、そのスペシャルな
ブランドのクオリティに触れることができる
という点でとても素敵な存在なのかなぁと思います。

●ギターの世界は盛りだくさん

一方、ギターの世界では、このセカンドブランドと
いうものが非常にたくさんあります。

厳密にはセカンドブランドとは言わなかったとしても、
同じメーカーがたくさんのブランドの楽器を
作っていたりします。
このメーカーとブランドの関係が、
ピアノに比べるとややこしかったりします。

例えば先日の話です。

ある方からのご注文でエレキベースを一緒に
お探しすることになりました。

その方のご依頼は、
ある程度長く使いたいので信頼のおけるメーカーが良い。
有名なメーカー、もしくは日本製が良いのでは、
ということで、有名なあるギターメーカーの
セカンドブランドを指定されました。

しかしそのセカンドブランドを作っているところは
中国や韓国ですので、日本製の楽器よりも
質が下がってしまう恐れがあります。
そこで、この方には安心してお使いいただける
日本のメーカーの楽器をおすすめさせていただくことになりました。

いくら「なんとかジャパン」といったブランド名
だったとしても、いくらもともとのメーカーが
有名なメーカーだったとしても、
結局作っている場所や環境によって楽器の質は決まります。

セカンドブランドというのは手に入りやすい
価格帯が魅力なのですが、
その辺りもきっちり調べておかないと、
状態のよくないものや質的に劣るものが
手に入ってしまう恐れもあります。

もし、ちょっとこだわって楽器を手に入れたいなと
思われたら、いつでもご相談ください。
一緒に楽器探し、させてもらいます！

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