「いつもと同じ状態」でお願いします
vol.949
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
「寒いでしょう?暖房つけておきましょうか?」
調律にお伺いするとそんな声かけを
していただくことが結構あります。
今日は2月28日。
まだまだ寒い時期ですので、ホンネ本音としては
暖房はめちゃめちゃありがたいのですが、
調律師としてのお答えはこれです。
「この部屋のいつもと同じ状態にしてください」
●気温の変化
ピアノは温度・湿度によって変化が
生じやすい楽器です。
そのお部屋の状態がいつも寒いのであれば、
調律の時だけあったかくしてもらうと
ピアノに変化が生じます。
逆に普段が温かい状態で練習をしているのに
その時だけ冷え切ってしまっている状態で
調律をしても、それはいつもの状態で
作業したとは言えません。
調律作業をする人間としては快適の方が
いいんですが、
ピアノにとって快適な状況というのは
「いつもと同じ状況」なんです。
●コンサート会場では
夏場にコンサートや発表会をする場合、
よく気が利くのホールスタッフさんがいらっしゃる場合、
調律の始まる2時間くらい前から
空調を入れておいてくださいます。
ホールなんて大きな場所での空調というのは
かけてもすぐに温度の変化が現れません。
ですので、調律が始まったときには
もう全体的に涼しくなっている状態を
作っておいてくださる方が
少なからずいらっしゃるんです。
これも先程の温度の変化と一緒で、
調律を始めた頃は暑いのに終わった頃には
すっかり涼しくなっていた、
なーんてこと状態になってしまうと、
調律が終わったらすっかりくるってしまっていた、
なんて悲しいことが起こってしまうんです。
それぐらい気温の変化にはシビアなんです。
●いつもと同じ状態に
暑い時期や寒い時期、いろいろなお客様のお家に
お伺いし、当然のように汗をかいたり、
身体の芯から冷えてしまったりする事はあるんですが、
いつも言う事は同じです。
「いつもと同じ状態にしてください」
そうじゃないとピアノにとって
良い作業ができませんからね。
しかしここのところ冷えがつらいです(涙)
あまり冷え過ぎると体調を崩してしまいますので
この時期はとにかく暖かくすることを心がけています。
皆さんも暖かくして練習してくださいね。
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