「心が折れる」ってどんなこと?調律師の仕事から見た心と体の関係

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

「心が折れる」という言葉をここ数年よく聞くようになりました。

おそらくスポーツ選手が使い始めたんだと思いますが、誰も見たこともない「ココロ」というパーツが「折れ」てしまう、とってもわかりやすい表現ですよね。要は気持ちが萎えてしまうことを「心が折れる」と表現したわけですよね。

 

調律の仕事

 

ピアノの調律という仕事、皆さんどのようなイメージでご覧になられてますでしょうか?

もう随分昔の話ですが、田舎の方のお宅に伺った際、その家のおじいちゃんと思しき方がお留守番をされていまして、仕事の姿の一部始終をご覧になり、帰る間際になって「きれいな仕事やな」と言われました。

たしかに肉体労働というわけではありませんので体力的な疲労はほとんどありません。

しかし2時間とか3時間の間、結構集中して音を聞いているわけですので、肉体以外の部分で疲れが出てくるのは当然です。
これを「精神的に疲れる」というと疲弊しているように聞こえますので(笑)、ぼくの場合は「気持ちが持たない」と表現することが多いです。

 

ただ単にガシガシと調律をしていくだけであれば、そんなに気も遣わず済みますし、精神的にもまいる事はありません。

しかしピアノをそれなりの状態に仕上げていこうと思うと、やはり精神的に疲れてしまうんです。集中力ってそんなに続きませんもんね。そういう状態を「気持ちがもたない」と表現しているわけです。

 

どうしているのか?

 

ではその持たない気持ちをどのようにしたら奮い立たせることができるのかといいますと、正直これはよくわかりません。

あきらかに身体が疲れているのに調律にいかなければいけないという時はレッドブルみたいなエナジードリンクを飲んだりすることがあります。勢いで何とかするというよりはドーピングを使っても集中力を高めていくようにしています。

反対に勢いではなくゆっくりのんびり時間をかけてやれば良いのかといいますとそんなこともなく、かえって気が散ってしまうので良い結果が出てきません。

また、体調を万全に整えてと無理してご飯を食べたりすると、胃が膨れてしまって眠くなってしまい、かえって集中力がなくなってしまったりすることもあります。

こういう場合って、得てしていい調律ができないんですよね。

 

 条件

 

前の日によく寝て、疲れもそれほど溜まっておらず、時間的な制約に追われることもなく、比較的リラックスして仕事に臨む。そんな理想的な環境が整えば誰でも良い成果が出せると思います。それは調律だけじゃないですよね。
調律って、わりと特殊な部類に入る仕事なんだと思います。

しかし形は違えど、仕事に対する姿勢というのはどんな人も変わらないはずです。

「心が折れる」なんてこと事 のないように、「気持ちがもたない」なんてことのないように、日々心と身体のコンディションを整えていくことが、自分自身にとっても大切ですし、お客様の楽器や音楽生活のためなんだからと言い聞かせて努めていくようにしなきゃいけないですよね。

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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