PAってなんの略?心地のいい音を出すとはどういうことなのでしょうか?
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
当店はいわゆるフツーの楽器屋なんですが(だと思っていますが…)、実はイベント関係が得意でして。
そこから派生して最近は音響のお仕事も増えてきているんです。
そんな音響の仕事をのことを今日はお伝えしようと思います。
音響の仕事って?
コンサート会場やいろんなイベント会場のステージの横でゴソゴソしている人を見たことありませんか?
そんなところでゴソゴソ働き、音を出す仕事が「音響」の仕事です。専門用語風にいうと「PA(ぴーえー)」です。
※意外にこのPAってなんの略か知られていないみたいなのでついでにここで。
※PAってのはpublic addressの略で、「広く届ける」とかいう意味です。イベント会場でいろんな人に
※いろんなことをお伝えするってわけですね。
機械を扱う仕事ではありません
音を出すだけなら機械さえ持っていれば誰でもできる仕事なんですが、一般的にいわれるPAという仕事はそれだけではできません。
アーティストが演奏している音をどういった音色でお客さんに聞かせるかを考えるんです。
もちろんアーティストの意向が一番ですが、この人は低音を少し補強してあげようとか、リヴァーブ(エコー)をかけてあげようとか、そういう色付けをするのも仕事の一部です。
たとえばギター弾き語りの場合、ギターと歌のバランスを調整するのも音響さんの仕事です。
ギターの音が大きいほうが好みの場合もあるし、声が大きいほうがいいこともあります。
これは、正解はありません。
その時のアーティストの体調や会場の雰囲気、お客さんの入り具合によって出てくる音は変わってきます。
その中でベターと思われる選択をするわけです。
例えばぼくの場合は、調律師ということもあって楽器の音を中心に聞いていくんですが、最終的にはヘッドホンで聴いた時のバランスを一番気にしています。
歌声を中心に作り込む人も当然いますので、同じ音を聞いても音響さんが違うと出てくる音が違ってくるわけです。
大きな会場であっても小さな会場であってもその場にとってベターな音量や音質を探して提供するのが音響の仕事です。
ただ単に「大きな音を出して楽しい♪」みたいな単純な話ではないんですよね。
なんのため?
イベントに関するエントリーでも書かせてもらいましたが、こういう仕事って、何をやっているかということよりも、誰がやっているかということよりも、誰のためにやっていることなのかが何よりも大切だと思っています。
アーティストが心地いい音というのも絶対大切ですが、聞いている人たちが気持ちいい時間を過ごせるための音響というのを心がけてお仕事させてもらっています。
またこれからコンサート会場やイベント会場を訪れた時に、そんな仕事をしている人もいるんだろうなぁという目で見てもらえると、今までにはなかった楽しみも増えるのではないでしょうか。
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