気温の変化に対応するには?

   

vol.890

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

 

昨日、年内最後の調律にお伺いしました。
折し当地は初雪。それも結構な量の雪でした。

ピアノの横の窓からは雪がたくさん降っている様子が
見えています。
お部屋は暖かくしてくださっていたのですが、
そこである発見がありました。

 

●温度差

 

窓はすっかり結露。
これでもかというほどに水分がたくさん付いていました。

これはピアノにどんな影響があるんだろう?と思い、
フタを開けてみました。

このお家はグランドピアノだったのですが、
順番にフタを開けていくと、見事に金属のフレームが
曇っていきます。気温の変化がおきたんですね。

曇るという事は結露の予備軍です。
楽器にとって良いわけもありません。

 

●道具も曇る

 

調律をするためにチューニングハンマーを
袋から出してみると、こちらもすぐに曇りました。
金属のものというのはやはり冷たくなるんですね。

調律を始めて約30分。
ピアノはすっかり温まったようなのですが、
別の作業するために違う道を袋から取り出したところ、
やはりそれも曇りました。
部屋の気温はそこそこ上がってきているにも関わらず
なぜ道具は曇るのか。
これは袋の中が冷たかったからに違いありません。

という事は、空気の入り口がとってあれば
温度の変化も少なくなるのではないのかなと思ったんです。

 

●空気の通り道

 

グランドピアノの場合、フタをずっと開けておくというのは
さすがにどうかと思うのですが、
譜面台の部分だけでも開けておくことで
楽器の中の温度変化が急激になる事は少し防げるのでは
ないかなと思います。

 

例えば鍵盤のフタをあけておくだけでも
大きな変化が少なくなるのかなと思います。

 

どうしても寒い時期はお部屋の暖房をかけます。
それを止めてピアノのために寒い部屋で過ごしてください、
なんて乱暴なことを言う気はありません。

 

ただ、急激な気温の変化はピアノにとってよくない状況ですので、
ほんの少しだけ気を遣って、ほんの少しだけ工夫をしてもらえれば
きっとピアノも長持ちしてくれるんじゃないかなと思います。

これが正解というわけではありませんが、
ご参考になさってくださいね!

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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