売ってるものはないけれど

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます！

今日は「三田あきんどまつり」でした！

●いろんなお店

まつりといってもだんじりが出たりする雅なものではなく、
もともとは歳末大売り出しの形だったお祭りが
今のイベントに変わってきたもの。

ですので、商店街に屋台が出たり、地域外からの出店が
あったりと賑やかさを作っています。

●大道芸

その中で昨年からゲストとしてきてもらっているのが
シュンヤくんというパフォーマー。

彼は広島県に居を構え、全国を飛び回って
ストリートや劇場などでショーをしている
売れっ子のパフォーマーなんです。

彼のすごいマジックや素晴らしいジャグリングを
三田の人にも見てもらいたいと
昨年から来てもらっているのですが、
今年もとっても良いステージをしてくれました。

彼はステージを自分の言葉で話しながら進めていくのですが、
その中でめちゃくちゃ響く言葉があったので、
今日はそれをシェアさせてください。

●何を売っている？何を感じてもらう？

一番最後の演目に入る前に、
彼は神妙な顔でこんなことを口にしました。

「ぼくたち大道芸人は何か物を売っているわけではありません。
見ていただいた方の時間をほんの少しいただき、
そのいただいた時間がほんの少しだけでも楽しかったなって
喜んでもらうことが仕事なんです。」

このコトバにめちゃめちゃビビビっと来てしまいまして。

芸人さんってすごいことができる人じゃないですか。
特殊な技術があったり、話芸がすごかったり。
その人を・その芸を見たいがために高いチケットを買って
ライブ会場に足を運ぶわけなんですよね。

芸人さんは何かを売っているわけではなくて、
その時間を満足させるのが仕事なんです。

それって音楽でも一緒ですよね。

楽器はたしかに売っています。
でも、音楽は売っちゃいない。

でもでも、その音楽を聞いて楽しんでくれているその時間を
満足させるのが我々の音楽屋の仕事なんですよね。

今日も、ジャグリングを見て目をきらっきら輝かせて
歓声を上げる子どもたちの顔を見ていると、
この時間はこれが正解なんだって思えました。

楽しい時間を作る。

楽しい時間を共有する。

そういう観点から音楽を見てみても
新しい発見があるかもしれませんね。

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