エコーって使いがちだけどディレイやリバーブじゃないと伝わりにくいっていう話
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
「エコーがかかるギターアンプが欲しい」と言われることがあります。
「エコーをもっとかけて欲しいんだけど」と言われることがあります。
この【エコー】って何でしょうか?
エコーとは?
エコー(echo)とは、音の反響やこだまを意味する英単語である。
※ニコニコ大百科より引用
もともとの意味からすると「反響」ってことですね。
似たようなコトバに「エコー検査」とかもあります。
この場合は超音波を身体の内部に送って、その跳ね返りを見ることで状態を可視化する検査のことだと思います(医学のことはわからないのであやふやですいません)。
実は、使いません。
でもね、実は「エコー」というコトバ、実際の音楽の現場では使いません。
1番近いもので「リバーブ」もしくは「ディレイ」かな?
ギターのエフェクターが1番分かりやすいと思うのですが、ギターの音にいろんなエフェクト(効果)を与えて音色に変化をつけるものなんです。
エレキギターは生のまま弾くと普通のポーーーーンとした音。
しかしエフェクターを通して弾くことでジャーーーーーン!やジャランランランランランという音になったりします(文字では説明しにくいなぁ)。
エフェクトの使い方でエレキギターというのはいろんな音色を出しているわけですね。
エコーとは?
じゃぁ、この「エコー」というのは一体何者なのでしょうか?
これは単純にカラオケのコトバなんです。
声を出すとわんわんわんと残響が残るやまびこ効果のことをカラオケではエコーといいます。
しかしいわゆる音楽の現場ではこれに近い状態のことをリバーブやディレイと表現します。
リバーブやディレイでは響く時間や深さなどを細かく調整して好みの響きを作ることが大切になります。
カラオケの場合ではエコーのレベルをある程度調整できますが、深さや時間までしませんよね?
そこが根本的に違う部分なんです。
なので、「エコーをもっとかけて欲しい」とか「エコーがかかるギターアンプ」というのは基本的に通じないわけなんです。
厳密に言うと「リバーブをもっとかけて欲しい」とか「リバーブのかかるギターアンプ」になるわけなんです。(まぁ、なんとなくわかりますけどね)
カラオケ文化
カラオケという文化がすっかり定着して、音楽の言葉が世間一般に通じるようになりました。
例えばボリュームであるとか、例えばワイヤレスマイクなんかもそうですよね。
しかし一方でこういうカラオケ独特の「エコー」という言葉が定着したおかげで一人歩きしている部分もあります。
これが悪いことだとは思いませんが、いざ使うときにこれはどういう時に使うものなのかな?どういう属性ンと起きに使うコトバなのかな?ということを理解しておくと使い分けができていいかもしれません。
というわけで、次回はカラオケ定着の影で起きた功罪シリーズ第二弾!「ワイヤレスマイク」近日公開予定!ご期待!(笑)
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