狭い世界での共通言語
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
自分ではアタリマエのことだと思っていても、
他の人にとっては全然当たり前じゃなかった、
みたいなことって結構ありませんか?
実は昨日こんなことがあったんです。
●楽器は何?
「平瀬さんはなんか楽器やってるんですか?奥さんは?」
みたいな問いかけに対して、
「うちの嫁は笛を吹いています。ぼくは昔からずっとラッパなんです。」
なんて返事をしました。
どうやらこの言葉のチョイスがそもそもアタリマエじゃなかったようで。
クラシックの世界、
特に吹奏楽やオーケストラの世界で長く住んでいる人なら
通じると思うのですが、
クラシックの世界でいう「笛」というのは
篠笛やクラリネットではなくフルートのことを指します。
これは日本国内であれば共通言語かなと思っています。
また、「ラッパ」と言うと大抵がトランペットのことを
指すのですが、ロンボーンやチューバまでを含めて
ラッパ族という意味で「ラッパ 」を使うときもあります。
これはフィーリングなんですけどね。
で、昨日はいつものように、それをそのまま
返答してしまったんです。
すると、どういう反応になったかと言うと、
それってお祭りで使う横笛みたいなの?とか、
もしかしてリコーダー?とか
ちょっとしたクイズ大会みたいになってしまいました。
●伝わらなくてわかる
もともとそんなクイズ大会をするつもりなんて毛頭なくて、
普通にお伝えしたつもりだったのですが、
伝わらなかったのであれば意味がありません。
これはちょっとしまったなと思いました。
もともと音楽の世界というのは閉ざされた世界です。
その世界の共通言語はあくまでも
その狭い世界の中だけのもの。
もっともっと広い意味で使える言葉に変換して
お伝えすればよかったなと反省しています。
でも、逆にそういう共通言語を持っていると
コミニケーションがしやすくなるという利点もあります。
レッスンの中で五線譜を使ったり音楽用語を
使ったりするのはこのためです。
一つ一つの言葉を覚えていくことで、
より深くコミュニケーションがとれるようになりますし、
その世界にもっと踏み込んでいけるわけです。
日本人だから日本語でええやんか、みたいなことを
おっしゃる方もたまにいらっしゃるのですが、
やはり音楽の世界では音楽の言葉を使ったほうが
よりコミュニケーションが取れるというもので。
だからといってそれを外の世界で使っても
通じないわけで。
うまくその辺のバランスを考えて
上手に活用していきたいものですね。
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