先生と患者、信頼と信用
2016/10/09
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
「あー、ちょうどよかった!あのね、実はね…」
そんな声をかけられたのは、某病院の診察室でした。
病院
私事で恐縮ですが、やや高血圧気味でして結構長く病院にかかっております。
それこそ毎月毎月通っております。
当然先生とも看護婦さんとも頻繁にお出会いするわけで、街で会っても挨拶するくらいの関係にはなります。
うちの仕事のことも知ってくれているような、そんな雰囲気は感じ取っていました。
こいつだったらいけるんじゃない?
「じゃあね、いい調子だからね、今の薬をそのままでね。
でね、
全然別件だけど、音響の機械って扱ってる?」
診察室のいすに座ってそんなことを言われたのは生まれて初めての経験でしたのでポカ〜ン。
でも先生や、知らない間に集まってきた看護婦さんたちはみんな真剣な表情でした。
「いやね、一度お話聞きたいから、いつ診察にきてくれるかなぁと思って待ってたのよ」
診察に来るのを熱望される患者ってのもなかなかレアケースですよね(笑)
どうやら月末に開催する、病院のお祭りで使うための音を出す機械が欲しかったらしいんです。
ただ、こういうときってだいたいどこでもそうなんですが、要望が漠然としすぎなんです。
・どれくらいの人数に聞こえたらいいのか
・マイクは何本必要なのか
・マイクは有線がいいのか、ワイヤレスがいいのか
・CDやMDなどは何が必要なのか
その辺りを軽くヒアリングしながら(次の患者さんが待ってるのでちょっと遠慮気味にではありますが)、だいたいの要望をまとめてお見積もりを作らせてもらう約束をして病院を後にしました。
わからないから…
楽器でも、今回のような音響機材でも、わからないものを買うときって悩まれると思います。
その悩む時間が楽しいという方もいらっしゃる一方、わからないことはわからないんだとプロに投げる方もいらっしゃいます。
今回の場合は、「よくわからんけどあいつに聞いたらなんとかしてくれるだろう」と思ってもらえたパターンだと思います。
なんかのときに思い出してもらえる存在になりたいなぁと思っていましたが、今日がまさにそのタイミングでした!(笑)
もちろんプロとして、お世話になっている患者として(笑)、きちんとした対応はさせていただきますが、それ以上に人間として誰かに頼ってもらえたことが嬉しかったんです。
もっともっといろいろな人と関わって、こういうことならあいつと思ってもらえるような存在になれるように、こういう仕事ならあの会社って一番にいってもらえるように、もっともっと努力していかなきゃいけないなと思った出来事でした。
何でも屋は良くないとはいいますが、たくさんの人たちから楽器のこと音楽のことならあいつと思ってもらえるように、いろんなことをがんばっていかないといけないですね。
もっともっと背中に重みと説得力を乗っけていければと思っています。
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