譜面台の○と✕

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

 

店頭にはいろんな楽器をされている方が来られます。

ギターの方、トランペット・フルートなど吹奏楽器の方、
オカリナの方、尺八の方、バイオリンの方、などなど。

これらの楽器に共通することって何かおわかりでしょうか?

 

●共通点は…?

 

これらの楽器、共通部分は無いように
感じられるかもしれません。

でも、練習するのにも演奏するのにも
譜面台が必要な楽器、といえば共通点になりませんか?

 

実は譜面台というのはけっこうな頻度で
購入されていくものなんです。

ただここ5~10年くらいで譜面台の
トレンドというものは変わってきているように
感じます。

 

それはアルミ製の軽い譜面台が登場してから
なんです。

 

●アルミ製

 

重量が軽いのは持ち運びにとても便利です。

だからなのでしょうか、軽いことが正義で
重い事は悪、のような風潮になっているような
感じを受けるんです。

 

25年ほど前までは市場には鉄の譜面台しか
存在しませんでした。

 

なので、重いとか軽いとかはなく、
これぐらいの重さが当たり前だと思っていましたし、
当時のものはおそらく仕上げも適当だったのかと
思うのですが、全体的にサビやすく
いつまでもサビサビの古いものを
使っていたように覚えています。

 

今は安くても質の良い鉄の譜面台が
出回っていますので、なかなかサビもしませんし、
昔に比べると軽くはなっていると思います。

 

しかしアルミ製の譜面台が台頭してきた
おかげで、軽さという点においては
アルミにはかないません。

だいたい2倍から3倍くらいの開きがあります。

頻繁に持って動く人にとっては
この差というのは大きいものなのかなと思います。

 

●アルミの弱い点

 

ただ、アルミ製の譜面台というのは
サイズが大きいんです。

どうしても譜面台本体が軽くなってしまうので
転倒しやすくなる。
それを防ぐために全体的にパイプも太く、
サイズも大きく作られています。

そうやって転倒しにくくしているのですが、
やはりそういう点においては鉄の譜面台の方が
絶対有利です。

 

仮に屋外で演奏していて、風が吹いてきたときに
どちらが転けるかというと、これはアルミ製の
譜面台の方が転倒しやすいわけなんです。

 

なので、家でずっと置いとくのであれば
鉄の譜面台でもいいじゃないですか。

頻繁に持って動くのであれば
アルミ製の譜面台の方が便利ですよね。

外で演奏するのであれば鉄の方が
いいかもしれません。

 

重いのは×、軽いのが○。みたいな
単純な線引きではなく、TPOによって
使い分けしてもらえばいいんじゃないかなぁと
思っているのですが、いかがでしょうか?

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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