動くピアノはかなり危ない

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

 

今朝、某レストランにピアノの調律に伺ってきました。

 

●高級店

 

そこは高級なイメージを売りにしているお店で、
置いてあるピアノも「フルコン」と呼ばれる
コンサートホールにおかれているようなサイズのピアノ。

※フルコン:フルコンサートグランドピアノの略

 

普通のご家庭で奥には大きすぎるサイズですから
置いてあるだけでとにかくゴージャス。

でっかいピアノは迫力があります。

 

 

そんなでっかいピアノが置かれている床の部分には
大理石のようなきれいな石が敷かれており、
硬い床らしい跳ね返りの強い音が印象的なお店です。

ま、簡単に言うととにかく高級って感じなんです。

 

 

●インシュレーター

 

ピアノの車輪の下に敷く「インシュレーター」って
いうものをご存知でしょうか?

アップライトピアノっていう楽器は結構バランスが悪くって、
割りと簡単に動いたり倒れたりします。

それを少しでも防げるように活躍するのが
このインシュレーターなんです。

 

ご家庭でピアノを置く場合って
基本的に動かすことは殆どないと思うんですが、
そういうときにはぜひインシュレーターを
使っていただきたいんです。

 

だって、地震とかでピアノが動いて
壁に穴が開いたとか人の上に倒れてきた、
なんてなったらシャレにならないですもんね。

 

 

●動くピアノ

 

で、今日のレストランですが。

 

ツルツルピカピカの大理石の上に置かれている
大きなグランドピアノ。
インシュレーターはしてありません。

 

当然ですが、ちょっと体重をかけるだけで動きます。

おそらく300kgくらいはあるピアノなんですが、
割と簡単に動いちゃうんです。

 

さすがに勝手に滑っていくほどには動きませんが、
動きやすい状態になっているのは間違いなく、
おそらくピアニストの方が弾いている最中も
細かく動いているんだろうなぁっていう感じでした。

 

 

 

●あぶないっス!

 

このピアノ、動くと結構危ないんです。

一番怖いのは、ピアノの大屋根(フタ)が
ばーんと落ちてくる危険性があるということ。
支えの棒も折れてしまうでしょうし、大事故確定です。

 

大屋根が落ちてくるとおそらく回りのボディも
傷んでしまいますし、いいことは全くありません。

それにもし近くに人がいたら…なんて
考えると怖いですよね。

 

 

というわけで、しょっちゅう動かすとか
特別な事情がない限りインシュレーターは
ぜひ使ってください。

事故が起きてからでは遅いですよ!

 

 

■ 日刊メルマガ登録してくださ~い♪
毎日の生活の中で感じる「音楽」をお伝えする
【日記以上コラム未満な日刊メールマガジン】です。
ぜひ登録してくださいね♪


The following two tabs change content below.
1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

 - ピアノのこと