動線?導線?正しい字と正しい意味と

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

 

さてここで問題です。

コンサートや発表会などでお客様の動きを予想して、このライン上にはものを置いてはだめとかいわれることを〇〇の確保といいます。この〇〇は何でしょうか?

動線・導線

 

お客様の動きだけではなく、出演者の動きやスタッフの動きの場合でもこの〇〇は使います。

そうです。○○の答えは 動 線 です。

 

実は今朝、この動線の漢字がわからなくってどんなんだったかな?と調べてみて、この字に行き当たりました。

しかしもう一つ同じ読み方で同じどうせんがありますよね?

はい、「 導 線 」です。

 

どっちが正しいのかなと言うことが気になって調べてみると、答えはものすごく単純明快でした。

もともと動線というのは先にも書きましたとおり、人の動きを検討する上で大切なことでした。要は人の動きを事前に察知して設定しておくわけなので、動線が正しかったわけです。

店舗ではお客様の動きをあらかじめ予想しておいて、レイアウトを考えます。これが動線の検討です。

 

しかしデパートやコンビニなどで、お客様が動くのに動くと書くのは失礼じゃないか!などと言う話が起こりまして、「 導 線 」が産まれたそうです。

なるほどもともとは動く線なんだけど、お客様に配慮してあえて導くという字を書いているわけなんですね。確かに導くのほうがわかりやすいかもしれませんね。

 

コトバアソビ

 

仕事のことを「志事」と書いたり、頑張りますを「顔晴ります」と書いたりする方がいらっしゃいます。

そりゃ確かに単純に「仕事」と書くよりも、「志事」と書いたほうがテンションが上がるかもしれません。

「頑張ります」と書くよりも「顔晴ります」のほうがにこやかになるかもしれません。

しかし個人的にはこういう言葉遊びはあまり好きではないんですね

 

他にもこんなのがありますよね。

口に+(プラス)のことを書いて「叶う」。それに-(マイナス)をつけると「吐く」になる。

だから、マイナスのことを言わない。プラスのことを言いましょうって。

 

でもね、もともと漢字ってのは中国から流れてきたはずなので、+とか-とかそういう算術記号的なものはなかったはずなんですよね。なのに、漢字の成り立ちにそういう記号が使われてて無理やり意味をつけようとするって変じゃないですか?

 

自分のテンションを自分自身でコントロールするのはすごくいいことだと思うんですが、こういう言葉遊びで左右されるって何か違うなって思うんです。

 

 

で、動線の話です。

 

実は、個人的には「導線」が正しいと思っていました。

しかしちょっと調べてみてわかったことなのですが、正しくは動線でした。

なので、この「導線」は「志事」や「顔晴ります」と同じで後から作った造語にあたるわけです。

すっかり定着しているのですっかり騙されてしまいました(汗)

 

何を言いたいかといいますと、自分の思い込みって怖いなってこと。

導線だと思っていた動線は実はあとから作られたコトバだったなんて全然知らなくて愕然。

 

ちょっとそれっぽいフレーズでしめてみました(笑)

 

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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