会話とアンサンブル
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日はピッコロシアターで開催された、
東桂子先生のリサイタルに行ってきました。
●ピアノとチェロ
東桂子先生は当音楽教室の特別レッスンを
見ていただいているピアニスト。
15年ほどフランスで修行をされ、
数年前に日本に帰ってこられました。
もともとは赤松林太郎先生のご紹介でレッスンを
見てもらうことになったのですが、
実を言うと演奏を聞かせてもらうのは初めて。
それもあって、とても楽しみに伺った次第です。
●小さな小屋
会場はピッコロシアターの小ホール。
100名程度のサロンコンサートという感じの部屋で、
距離感がものすごく狭く、演奏している様子や息遣いなども
感じ取れる贅沢な空間でした。
●出るところ、引くところ
演目はチェロの方とのデュオリサイタル。
ただ、ピアノのソロはなく、ちょっと残念だったのですが、
それでもやっぱり息の合った演奏というのは素晴らしく、
知らない曲ばかりではありましたが、
とても興味深く聞くことができました。
2人という最小単位でのアンサンブルは、
お互いの主張がぶつかりあう形で進行していきます。
ただ、チェロのメロディだったり、
ピアノが目立つ部分という要所要所で
お互いが出るところは出て、引くところは引いて、
という感じで非常にいい形で演奏をされていました。
ま、アンサンブルだったら当たり前なんですが、
それがきっちりできるのかと言われると難しいんですよね。
●会話と一緒
アンサンブルっていうのは、自分の主張ばかりでは
美しい演奏を作ることはできません。
互いの演奏を聞いて、互いに合わしていく
という作業をしていくことで、
自分ひとり以上の演奏を作れるんです。
これって、日々行われる会話と一緒ですよね。
誰かと話をするときに、
自分のことばっかりしゃべっていると
会話は成立しません。
投げる→受ける→投げる→受ける、
このキャッチボールがきちんと成り立つことが
会話だと思うんですよね。
これはアンサンブルと全く一緒。
もしかしたら耳の痛いことを言われるかもしれませんが、
相手の言うことに耳を傾けることが大切です。
そうすることできっといいものが
出来上がるんだと思うんですよね。
●聞こう
人の話を聞こう、なんて当たり前のことを
いちいち言う必要はないのかもしれませんが、
この日の演奏を聞いて一番感じたのは
このアタリマエのことでした。
自分の主張、自分の思い、
もちろんどれも大事だけど、相手の気持や相手の主張も
きっちり聞く事で、
お互いが良い方向に向かうきっかけになる。
それが会話の源なんだなと改めて感じた次第です。
みなさんもこんなアタリマエのこと、
改めて意識してみませんか?
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