なんでもいい!?クロス選びのポイント
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
ピアノを拭くクロスってどんなものをつかっていますか?
●クロス
クロスってのは布のこと。
楽器を拭く布なんですが、基本的にはなんでもいいんです。
やわらかい布であれば基本的に問題ありません。
のびのびぼろぼろになったTシャツとかは
布地がかなり柔らかくなっているので、
実はベストだったりします。
管楽器用のクロスには最初から研磨剤や溶剤が
含ませてあるような特殊なものも存在します。
また、メガネ拭き用のクロスとして愛用されている
マイクロファイバークロスも楽器用に販売されており、
普通のクロスよりも目が細かいため、汚れも落ちやすく、
また洗濯しても再度使えるという点も
コストパフォーマンス的にもすぐれた商品と言えます。
●なんでもいい
他にもかわいいキャラクターのデザインが入ったものや
カラフルなもの、手袋状になっていて磨きやすいもの、
などなどいろいろなクロスが発売されているのですが、
基本的にはどんなものを使っていただいても大丈夫です。
ただ、傷が入ってしまう恐れがありますので、
硬い素材やホコリまみれのものは避けたほうが
いいかなと思います。
注意すべきところはそれくらいです。
●わけてください
なんでもいいとは言いましたが、
実はピアノに関してはちょっとだけ注意を
してほしい点があります。
それは、どこを拭くクロスなのか、ということを
予め決めておいてもらいたいということ。
ピアノの外装はワックスがかけられたように
ツルツルした仕上がりになっています。
そこを拭いたクロスで鍵盤を拭くと
鍵盤までツルツルになってしまいかねません。
ツルツルになった鍵盤は当然弾きづらく、
演奏に支障をきたします。
そういうことにならないためにも、
外装用と鍵盤用はわけてもらいたいんです。
我々調律師もこうやって鍵盤用はちゃんと
分かるようにわけています。
あ、Kは鍵盤のKです。わかりますよね(笑)
●無頓着よりも頓着した方がいいと思います
と言いながらも、実は調律師の中でもこのあたりは
無頓着な人もいます。
たしかに外装を拭いたクロスを使うことで鍵盤が
それほどツルンツルンになったりはしないと思います。
しかし、これは日頃から気をつけておくという
意識が大切なんだと思うんです。
大事な楽器を長く使ってもらうためには、
クロスくらいは少し気を遣ってもらうように
しても決して損ではないと思います。
実際にクロスなんてなんでもいいんですが、
なんでもいいやとは思わずに、
少しだけ気をつけて見つめてくださいね!
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