弦って切れるの?ピアノの弦が切れた時の対処手順
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
ピアノの弦の交換って見たことありますか?
切れるんです。
先日、スタッフみんなで行ったワークショップでギターの弦交換を勉強しました。
弦楽器というとギターやバイオリンが一番最初にイメージされると思いますが、実はピアノも弦が張ってある楽器=弦楽器なんですよね。
ただ、ピアノの場合はあんまり弦が切れることがなく、弦交換をするといっても現場を目のあたりにすることはそんなにないと思います。
でも実際にピアノの弦交換って意外に少なくない仕事なんです。
誰が切るの?
ピアノの弦が切れるメカニズムっていうのは実際にはよくわかっていません。
どれだけ鍵盤を乱暴に叩いても、それだけで弦が切れることはまぁありません。
めちゃめちゃ大柄な人が弦を切るかというとそうでもなく、スラっとした女性のピアニストでもバンバン弦を切られる方もいらっしゃいます。
結局その人の弾き方と弦の動き方に原因があるんだろうと思います。
あ、わざと切ってやろうと思っても切れるものじゃないですから無理しちゃダメですよ!(笑)
張り方は?
弦の交換の方法は、実はギターやバイオリンと似ています。
ただ、ちょっと楽器が大きいのと、弦がかなり硬い(というか丈夫)なので、ギターの弦に比べてはるかに扱いづらいんです。
ピアノの弦は炭素鋼でできていて、いわゆる細い鉄のようなものです。
なので、切り口はものすごく鋭利に尖っていますし、曲げたりするのもちょちょいのちょい♪とはいきません。
でも、それさえ理解していれば、張り方自体はギターとかとほぼ一緒なんです。
もちろん専用の道具も必要ですし、注意しなくちゃいけない点は山ほどありますが、基本的な作業は一緒なんです。
事実、ギターの弦交換が苦手だったぼくはピアノの弦好感を覚えてからギターの弦交換がとっても楽になりました。やり方は一緒、なんですよね。
珍しいからといって
冒頭にも書きましたが、ピアノの弦が切れることって結構珍しい事なんです。
なので、ピアノの弦交換に伺うと、横でジーーーッと見ている方がいらっしゃいます。
もちろん見ていただくのは問題ないのですが、現交換が頻繁にないということイコール調律師もそんなに経験が多くはないということですので、横でジーーーっと見られるとちょいとプレッシャーだったりします(汗)
お客様が見ていないからといって適当な仕事をするのではなく、じっと見られているとプレッシャーでいい仕事ができなくなることがあります。
特に弦の交換についてはぼくはそんなに得意ではないので、隣で見ていただくと変な汗が出てきて時間がかかったり、変なことをして失敗してしまったりするんです(汗)
なので、弦が切れた時にはすみやかに調律師を及びいいただき、いつもの調律の時と同じようにそっとしておいてもらうのが楽器にとってもいい状態をキープできる秘訣かもしれません(笑)
実は今日も某ホールに弦交換に行ってきたんですが、誰も見に来られないのでリラックスして作業ができました(笑)ゆっくりやっても約20分。これくらいが理想の時間なので、これから弦を切ることがあるかもしれないあなたはどうかそっとしておいてくださいませ。
ちなみに弦を交換すると当然音がくるいます。
ほぼチューニングをして作業は完了するとは言うものの、だいたい1週間から10日くらいでまた大きくくるってきますので、再度おじゃまして直しをしないといけません。
この作業のことを「引き上げ」と呼んでいます。
ピアノの弦って結構なんやかんやと大変なんです。
くれぐれも弦は切らないようにしてくださいね!(笑)
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