納入調律ってどんなことをするの?

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

 

昨日は2件の調律に伺いました。

なるべく一日一件、と思っている

ぼくにとってはこれは大事件です(笑)

 

 

しかもそのうち1件は納入調律。

今日はその「納入調律」って作業の説明をしちゃいます。

 

 

●納入調律

 

 

 

納入調律というのは、読んで字のごとく納入時に行う調律です。

普段の調律と違うところは、

 

1.そのピアノを調律するのは初めて

2.おそらく初めてピアノを所持されるお客様

3.大抵の場合は料金は無料(楽器代に含まれている事が多い)

 

くらいです。

 

 

ピアノって、それぞれ癖や傾向があるんです。

高音が納まりにくいとか、低音が鳴らないとか、

湿気で鍵盤の動きが悪くなっている、とかも

そうですよね。

 

 

新しく納品されるピアノはこちらも初見です。

どんな状態なのかは触ってみないとわかりません。

しかも長距離を移動してきていますので、

調律も大きくくるっていることが多いです。

 

 

なので、初回の調律というのはちょっと気を遣うんです。

手探りというわけではありませんが、

どこをどう触れば一番落ち着くのかなぁと

考えながらの調律になります。

 

 

 

●お客様もはじめて

 

あと、納入調律に伺うお客様の場合、

ピアノを初めて所持される方ということが

ほとんどです。

なので、ピアノの取り扱いの説明をしなければいけません。

 

ジュースをこぼしたりしないでね、

鍵盤にシールとか貼らないでね、

上の蓋をあけないでね、

お手入れはこうやってくださいね、

などなどなどなど。

 

その他にも、調律は定期的にしたほうが

楽器のためにいいですよ、とかの

大事なこともお伝えします。

 

 

これをキッチリしておくかおかないかで、

そのピアノの運命が決まると言っても

過言ではありません。

 

ちょっと適当な説明で済ませちゃうと、

調律やお手入れの必要性をあまり認識されず、

納入調律のみで10数年放置みたいな悲惨な事に

なってしまいます。

 

 

そんなピアノはどうなるかというと、

調律がくるいまくるだけでなく、

内部の細かな乱れや壊れに気づく人がいないので、

なんか調子が悪いなぁと気づいたときには

大きな壊れになってしまっている、

なんてことになってしまいます。

 

 

 

調律は定期的な健康診断だと言われることも

多いのですが、まさしくその通り。

 

定期的にチェックをうけることで、

大きなトラブルを未然に防ぐ事ができる

確率が高いんです。

 

 

●一緒に見てくださいね

 

調律をしていると、中身が気になるんでしょうか、

お子様はもちろんお家の方も見に来られることが多いです。

 

もちろんご覧になってくださって結構ですし、

タイミングさえ許せばいろんなことを

聞いてくださって結構です。

 

そうやってピアノのことに興味を持って

もらえることが調律師にとっては嬉しいことなんです。

 

 

おじゃまだからとか気にしないでください。

一緒にピアノの状態を見て、知ってもらえるほうが、

ピアノにもいい影響があると思います。

興味を持ってもらうことで、大切に扱って

もらえればピアノにとってもベストだと思います。

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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