達人ではありませんが太鼓の皮の話

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです
おはようございます!

 

昨日、お得意様の保育園に伺った際にスネアドラムの皮の

交換時期についてご相談を受けました。

 

 

●太鼓の皮って

 

スネアドラム(小太鼓)やバスドラム(大太鼓)の皮

(正式には「ヘッド」と呼びます)ってどういう形状で

出来ているかご存知ですか?

 

昔は動物の皮をなめして作っていたのですが、今はほとんどの

場合が超薄いプラスチックのフィルムのようなものを

重ねあわせて作っています(今でもオーケストラや吹奏楽で

使うバスドラムなんかには本皮を使ったりしますが、

それはとっても高級な選択になります)。

 

3枚重ねの場合「3プライ」、2枚重ねの場合「2プライ」なんて呼んだりします。

 

重ねる枚数が多ければ多いほど丈夫にはなりますが、

皮本来の響きが押さえられることになるので、

音色は薄いヘッドのほうが良いとされています

(もちろん一般論です)。

 

 

●張替えの時期

 

今回の保育園さんは、皮の表面が一部削れてきているので

交換したほうが良いのではというご相談でした。

 

これは結局3枚重ねのヘッドの一番上の皮の薄く塗ってある色が

叩く衝撃で削れていってしまって、下の皮が見えているという状態。

ハードヒッティングなドラマーさんとかだとわりと

すぐになっちゃう状態です。

だって重ねているだけですし、叩けば傷むのはわかっているし、ね(笑)

 

 

●見た目なのか音なのか

 

今回の場合は、音楽専門の外部講師の方からの助言だったそうで、

皮の交換をさせていただくことになりましたが、

おそらく人によってはまだまだ使えるよという方も多いのでは

というレベルのものでした。

 

確かにヘッドが削れていくと当初の音色からは

離れていくかもしれません。

しかし実際にはそこまで大きな影響もないのでは、と思ったりもします。

 

 

打楽器の場合は、大切にしたければ叩かないのが一番!なんて

冗談でよく言ったりするのですが、見た目の保持はまさにこれです。

叩けば傷む。当たり前の話です。諸行無常です(笑)

 

 

ただ、それが音色の悪さに結びつくようであればまた話は別です。

傷んだ皮から出る音は新品の音色とは違います。

それがお気に召さない場合は頻繁に交換していく必要があります。

 

 

●ご相談ください

 

結局のところ音色の好みはお客様のものなので、

こちらとしてはどうこう言えることではありませんが、

これがまだつかえるのかどうか、どういった手入れを

していけばいいのかというような一般的なお話であれば

いつでもご相談ください。

 

ラッキーなことに、日々軽症から重症までいろんな楽器を

見させてもらっていますので、この楽器が置かれている

状況がどういうもので、どういった対処をすれば

いいのかはだいたいアドバイスできると思います。

 

楽器は総じてできれば丁寧に扱っていただき、

いつまでもご愛用いただきたいのですが、

打楽器は叩いてもらわないといけないですもんね。

 

思いっきり叩いて、いい音鳴らして、その上でご相談くださいませ!

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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