こんな楽器はご存知?フラットマンドリンの巻
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日の記事に少し関連してブルーグラスの話題を続けますが、今日はある楽器の話です。
似てるけど似ていない
マンドリンという楽器はご存知でしょうか?
楽器本体の裏側が丸みがあり、8本の弦が張ってある小ぶりなギター風の楽器です。
8本の弦があるといっても、実際には4本の弦が二重に張ってあり、これによって音量も大きくなり、音質も華やかになります。
マンドリンの特徴的な奏法はなんといってもトレモロ奏法。
ピックを持った手を細かく上下させることで、ギターやバイオリンでは出せない音色が出せます。このトレモロがとっても良いんですよね。
でも、このマンドリンという楽器は基本的にはクラシック用の楽器でして、他のジャンルではあまり使われることはありません。
一番多いのはマンドリンクラブ(通称マンクラ)でしょうね。
大学や社会人のマンクラは全国にたくさんありますので、ここでマンドリンを経験したという方は多いと思います。
なので、決してメジャーな楽器ではないとは思うのですが、何故か経験者は多く、店に立っていても弦やピックなどの問い合わせの多い楽器のひとつでもあります。
でもね、先程も書きましたとおりマンドリンはクラシックが殆どで他のジャンルではあまり使われません。ましてや昨日の記事にでてきましたブルーグラスでは使われないんです。
ではなぜ昨日の記事の続き、なんて書いたのでしょうか。
似て非なるモノ
ボディが丸くなっている普通のマンドリンのことをクラシックマンドリンと呼んだりします。
ではブルーグラスで使われるマンドリンはといいますと、こちらはフラットマンドリンという楽器なんです。
ボディは丸くなく、その名の通りフラット。少しエレキギターっぽい雰囲気の楽器です。
弦はクラシックマンドリンと同じく8本。4本の弦が二重に張られているのも一緒です。
このフラットマンドリンはブルーグラスなどカントリー音楽で使われることが殆どで、クラシックでは使われません。ギターに近い使われ方ですね。
正直な話、クラシックマンドリンよりも知名度は低く、演奏している人は本当に少ないです。でも、このフラットマンドリンも音色が軽やかでテクニカルで良い楽器なんですよね。
ジャンルじゃないのです
実は当店ではこの全然メジャーじゃないフラットマンドリンのレッスンを行っています。
ギター担当の藍田先生がフラットマンドリンをやってらっしゃったので、レッスンもやってみましょうよと始めたんです。もちろん生徒さんはほとんどいらっしゃいませんけどね(苦笑)
でもこのフラットマンドリンという楽器は結構いろいろな可能性を秘めていまして、先生自身もギターではなくフラットマンドリンの弾き語りにチャレンジされてたりします。
クラシックマンドリンはクラシック専用、バイオリンもクラシック専用、クラシックギターもクラシック専用、みたいな感じでこの楽器はこのジャンルと決めがちなのですが、実際には楽器とジャンルは結びつかないんですよね。
ウクレレだって本来はハワイアンのために作られたと思うのですが、今ではポピュラーな楽器になっていますのでポップスでもジャズでなんでもござれな楽器になっています。
マイナーな楽器ではありますがフラットマンドリンという楽器もカントリーだけに限らずにいろいろ活躍できればいいなと思っています。
今日の記事を機会にフラットマンドリンのことを知ってもらえたら嬉しいです。
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