プライドじゃなく使う人の気持ちよさが大事だと思うんです
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日は、諸般の事情で3年ほど間隔があいたお客様宅へ調律に伺ってまいりました!
伝わりにくい調律のお仕事
このブログでも度々書いていますが、調律の仕事って伝わりにくい仕事だと思っています。
一般のユーザーさんがどこまで音の変化を感じてくださっているのか、タッチの変化を感じてくださっているのかが我々調律師ではわからないんです。
調律を終えたときに「やっぱりくるってましたか?」と聞かれることが多いんですが、これって要するにくるっているかどうかを把握されていなかったということなんですよね。
まー、仕方がないかなぁとは思うのですが
伝わった!
でも、昨日伺ったお客様は違いました。
3年あいてしまったということもあって、調律をしていると他にも色々気になるところがありました。そこを少しずつ修理しながら調律を進めていったんです。
そのおかげか、夜になってお客様から絵文字いっぱいのLINEが届きました。めっちゃ弾きやすい!気持ちいい!と書いてくださっていました。
こんなに喜んでもらえるなんて、こちらもめちゃくちゃ嬉しいです。
クレーム
同じく昨日、店に戻ってからの話です。
ある先生から、あるホールに入っているピアノの調律が全然ダメダメだというお話を伺いました。
そのホールのピアノはヨーロッパの某有名メーカーの高級ピアノで、決まった調律師しか触っちゃだめという契約になっているんだそうですが、いくら調律をしてもらってもきれいに揃っているように感じないとのことなんです。場所によっては半音近く違うように感じる、なんてこともおっしゃってました。
そんなときは
先生曰く、その方はかなりベテランの調律師さんということもあって、おそらくプライドも高いだろうから、直接文句は言いにくいのでホールの館長さんにお伝えはしたけど…とおっしゃっていましたが、こういうのはやっぱり直接ビシっと言ったほうがいいと思います。
技術者はこれでいいやと思ってしまうところがあります。手を抜くのではなく、いつも行っている作業だからそれが普通だと思ってしまうんです。長年やっていれば余計にそれは募ると思うんです。
でも、ここまではっきりクレーム(というか要望)が出るということは逆に言うとありがたいことですので、ちゃんと受け止めることのできれば、もっともっといい調律ができるんじゃないかなと思うんです。
幸いなことに、ぼくが伺わせてもらっている個人宅にしてもホールにしても、そこまではっきりしたクレームをいただいたことはありません。しかし、細かな要望はいつも伺うようにしています。
技術者って自分の尺度ですべてやっちゃってOKってもんじゃなく、使われる方にとって一番いい状態にしてなんぼだと思うんですよね。
だから、今回のベテラン調律師の方は素晴らしい技術をお持ちなのかもしれませんが、その面では×と烙印を押されても仕方ないのかなと思います。
調律ってなかなか伝わりにくい仕事ではありますが、ぜひ作業が終わったあとには一度触っていただいて、気になるところはどんどんおっしゃってください。
その部分の手直しはいくらでもさせていただきます。それはプライド云々ではなく、アタリマエのことだと思っていますので。
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