暑いのと寒いのとどっちが✕なの?灼熱の調律で汗だくになった話
2016/08/24
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
毎日暑いですねぇ。こう暑いとほんとに嫌になっちゃいます。
といいつつも、毎日色んなお仕事をさせていただいているわけで。。
調律に伺いました。
今日は毎年伺っている調律のお客様のお宅へ行ってまいりました。
ただ、今年はちょっと仕事が溜まりまくっている関係で例年よりも1〜2ヶ月程度ズレこんじゃってたんです。
そのお客様はいわゆる田園風景が広がるような田舎のお家。
いつもは田植えが終わった直後、梅雨入りより少し前の時期に伺っていました。
いわゆる田舎の大きなお家の縁側にピアノが置いてあって、さわやかな風が駆け抜けます。
まわりにお店は一軒もなく、車もほとんど通りませんので、ほんとに静かで自然の音しかしない、そんな環境です。
調律中に外に目をやるとネコが歩いていたり、突然ツバメが迷い込んできたりと田舎らしいのんびりした出来事がたくさんある、そんなご家庭です。
ズレちゃったので
でも、今年はこちらの都合で2ヶ月くらいずれてしまっています。
8月のこの暑い時期。店から一歩出るだけでくらっとする暑さです(汗)
お家に伺うとピアノが置いてあるいつもの場所に通していただきます。
気温は非常に高く、ピアノの前に立つだけでじっとりと汗がにじんできます。
縁側ですのでクーラーなんてありません。
でも、意外にさわやかな風が外からたくさん入ってきます。
用意していただいていた扇風機も大活躍で涼しい風を送ってくれます。
30分が過ぎ、60分が過ぎ、後半に差し掛かったころになってくると、徐々に集中力が暑さに負けて来るのを感じてきます。
外を見てもじりじり照りつける太陽の明るさばかりで、のんびり歩いているネコや、ふわりと飛んで入ってくるツバメなんて皆無です。
なんとかかんとか調律を終えた頃にはシャツはぐっしょり。ちょっとしたダイエットになったかも、というくらいの汗の量でした(笑)
ピアノへの影響は?
今回の場合はこんな暑い時期を選んでいったぼくが悪いわけです。
というか、調律師はいくらでもガマンできますので、暑くても寒くても全然大丈夫です。
汗ブルブルかいたとしても、調律さえちゃんとできれば問題ないわけです。
問題はピアノです。
ピアノは暑いところに置いといて問題がないのか?というお話です。
実はピアノは暑いとか寒いにはそんなに影響される楽器ではありません。
ただ、その代わりに温度の変化にかなり敏感な楽器なんです。
つまり、今の体温(ピアノ温?)から急に寒くなるとか、急に暑くなるとか、そういう変化を嫌がるんです。
具体的にどうなるのか
例えば今のように暑い季節、練習をしようと冷房をガンガンにきかせて部屋の温度を急降下させたりすると、ピアノの内部の温度も一気に下がることになります。
温度が急激に下がると調律がくるいやすくなります。厳密にいうと、全体的にピッチが上がってしまいます。
一旦くるってしまった調律は室内の温度が一定になったとしても戻ることはありません。
暖房も同様です。
冬の寒い時期にお部屋の温度を急激に上げると、冷えたピアノの温度との間に乖離が生まれ、極端な場合は結露が起きることがあります。
結露が起こると水分がつくわけですから、全体的に湿度が過多になり、アクションの動きに影響が出てきます。
じゃあ、どんな環境が良いの?
ピアノにベストな温度湿度は一応設定されていますが、国や環境によって異なります。
ただ、共通していえることは人間が快適と思える温度湿度がピアノにとっても快適なんです。
特にこの暑い盛りは、暑くないようにとお部屋にクーラーを入れて待ってていただいているお客様も多いのですが、できればそのクーラーは急激に冷やすのではなく、少しずつ部屋の温度を下げていってもらうような形で冷やしてもらうのがベストです。
ま、結論から言うと、調律師にはお気遣いは無用ということです(笑)
とはいえ、クーラーのよく効いたお部屋で仕事させていただければ大変幸せなんですけどね(笑)
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