バーン!弦が外れた!? 本番前の舞台裏アクシデント

   

こんにちは、平瀬楽器の平瀬トモキです。
今日は先日行われた「ティーチャーズコンサート Day2」の
舞台裏で起こった、ちょっと珍しいアクシデントについて
ご紹介します。


本番直前にまさかの「バーン!」

当日は朝9:00にホール入りし、機材を搬入してから調律を始めました。
リハーサルは11:30から。
11:00すぎには調律を終わらせるつもりで進めていたのですが、
最高音域を触っていたときに突然「バーン!」という大きな音が鳴ったのです。

「うわ、切れた!?」と一瞬ヒヤリ。
もちろん調律中に弦が切れることもあるんですが、
基本的にはほとんどありません。

慌てて確認すると…弦は切れてはおらず、
なんとチューニングピンから弦が“抜け落ちて”いたんです。


なんとか修復、ギリギリで間に合った

急いで弦を巻き直し、再度張力を整え直す作業に取りかかりました。

普段よりも余計に時間がかかり、
結局リハ開始直前の11:20ごろにようやく安定。

さらに本番直前にももう一度調律を行い、
なんとか開演に間に合わせることができました。

ホールのピアノで弦が抜け落ちるなんて本当に珍しいこと。
冷や汗ものでしたが、結果的には無事に本番を迎えることができて
ホッとしました。


舞台裏ではハプニングの連続

実はこうしたトラブル、他にも色々経験しています。
例えば調律の最中に突然ホールが真っ暗にされ、10分近く何もできなかったこともありました。
普通は「これから暗くしますね」と声をかけてくれるのですが、
運営スタッフさんが慣れていなかったのでしょう。

また別の会場では、出演者の方が本番前にすぐ近くで
鍵盤ハーモニカを練習し始め、調律の音が聞こえにくいなんてことも…。

思わず「すみません、少しだけ静かに…」とお願いしてしまいました。


舞台を支えるために

調律は通常、約2時間の作業時間を確保していただいています。
この時間を優先することで他のスタッフさんも動きやすくなり、
全体の仕込みがスムーズに進みます。

裏方は常に連携が大事。
だからこそ「どうすれば1分でも短く、確実に調律を終えられるか」を
いつも考えています。

昨日の“弦外れ事件”は特にレアな出来事でしたが、
こうしたハプニングも含めて舞台裏の仕事。
無事に本番を届けられることが、私たちの一番の使命だと改めて感じました。


おわりに

舞台の裏側では、普段表からは見えない出来事がたくさん起こります。
そんな中でもお客様や出演者に安心して音楽を楽しんでいただくために、
私たちは日々動いています。

音楽やイベント制作に関するご相談があれば、
ぜひ平瀬楽器までお気軽にどうぞ。

舞台裏でのちょっとした経験談が、みなさんにとって少しでも面白く、
そして安心につながれば嬉しいです。

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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