五線譜ってなに?音楽の「読み書き」に欠かせないツールの話

音楽をやっていると当たり前のように登場する「五線譜」。
でも、これって改めて説明しようとすると意外と難しいものです。
五線譜は、音楽を記録するための“言葉”のような存在。
5本の線と4つの間を使って、音の高さやリズムなどを表現するためのツールです。
五線譜が読めるようになると、まるで言葉を読むように
音楽が読めるようになるんですね。
英語では「staff(スタッフ)」と呼ばれ、
特にピアノのように2段に分かれた五線譜のことは「grand staff」と言います。
これは音域の広い楽器のための記譜法で、上下の五線譜がセットになっています。
歴史をさかのぼると、五線譜は11世紀の「四線譜」からスタートしました。
それ以前はネウマ譜と呼ばれる、線すらない記号だけのメモ書きのような
譜面だったそうです。
時代の流れとともに音域が広がり、線が4本では足りなくなって5本に。
7本以上になると見づらくなるため、
5本がちょうどいいバランスとして今に至っています。
五線譜を読みやすくするための工夫もたくさんあります。
ト音記号(ソ)、ヘ音記号(ファ)、ハ音記号(ド)など、
音のスタート地点を示す記号を使うことで、
楽器の音域に応じて無理なく譜面が読めるようになっているんです。
とはいえ、最初は誰でも「なんじゃこりゃ?」となるもの。
英語の授業でいきなり読めないのと同じで、
音楽も最初は読めなくて当然。
でも読み慣れてくると、五線譜は音楽の世界での共通語として、
大きな味方になってくれます。
楽譜は「読めない=悪」ではありません。
少しずつ、じっくりと。
自分のペースで音楽の言葉に慣れていってもらえたらと思います。
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