楽しむな、とは言わないけれど。

おはようございます!
平瀬楽器のヒラセトモキです。
今日は「イベント運営の責任」について、
ちょっとだけ真面目な話をさせてください。
イベントって“自分たちのもの”じゃない
イベントって、主催者にとっては
「自分たちがやりたくて企画したもの」であることが多いです。
何度も会議を重ねて、準備して、ようやく迎える当日。
ワクワクもひとしおでしょう。
でも、そのイベントに来てくださったお客さんの時間は、
預かっているものだということを忘れてはいけません。
現場で感じた、ちょっとした違和感
以前、ある団体の大きなイベントで
舞台監督を担当したときのことです。
ステージではアーティストが盛り上がり、
お客さんもノリノリ。
その中で、裏方であるはずのスタッフさんも、
客席で一緒に飛び跳ねていたんです。
「楽しむな」とは言いません。
でも、もし何かが起こったとき、
すぐに動ける状態だったか?
それを考えると、僕はちょっと不安になりました。
僕たちは“主役”じゃない
イベントは、「自分たちが作ってきたもの」
かもしれません。
でも、当日の“主役”はあくまでもお客さんです。
ステージに立つ出演者でも、企画した私たちでもなく、
その時間を使って、足を運んでくれた人たちなんです。
スタッフが楽しむことが悪いのではありません。
けれど、それはあくまで
「お客さんを楽しませる空気をつくるための楽しさ」
であってほしいんです。
“何か起こったとき”に動ける人であるために
イベントにトラブルはつきものです。
誰かが倒れるかもしれないし、
機材トラブルや天候の急変もあるかもしれない。
そんな時に「ごめん、ノッてて気づかなかった」は
許されません。
お客さんが困っていたら、すぐに動けること。
快適に楽しんでもらえるように、常にアンテナを張っておくこと。
これって、“プロ意識”というほど大げさなものじゃなくても、
最低限の責任感として大事にしたい姿勢だと思うんです。
「お客さん第一」で設計するということ
「これは自分たちのイベントなんです」と言いたいなら、
本当に“自分たちだけ”で完結する設計にすればいい。
でも、誰かを呼んで、観てもらって、
楽しんでもらうイベントなら、主役はお客さん。
そして、スタッフは“縁の下の力持ち”でなければいけない。
ぼくは、イベントとはそうあるべきだと思っています。
アマチュアの演奏会も、地域イベントも、プロのコンサートも
ジャンルや規模に関係なく、
ステージに立つ側・運営する側は、
常に「観ている人」の視点を忘れてはいけません。
観ている人がいてこそ、
その空間は“イベント”として成立するからです。
さいごに
ちょっとストイックな話だったかもしれません。
でも、ぼくはこの感覚を今でもずっと大事にしています。
イベントを企画する人、現場に立つ人、
そしてこれから何かを始めたいと思っている人。
ぜひ、「楽しさ」と「責任」を両立させて、
“本当に人に喜んでもらえるイベント”をつくっていってほしいと思います。
🎤 イベントのご相談、お気軽にどうぞ!
平瀬楽器では、イベントの企画や舞台監督などの
お手伝いも承っています。
「こんなことやってみたいけど、どうしたらいい?」
そんなご相談も大歓迎です。
平瀬楽器の公式LINEから、お気軽にメッセージくださいね。
最新記事 by ヒラセトモキ (全て見る)
- 楽しむな、とは言わないけれど。 - 2025年7月18日
- 楽譜=正解?──実は「選択肢」のひとつかもしれません - 2025年7月16日
- 音楽教室は、地域のハブになれる場所。 - 2025年7月15日