音楽教室は、地域のハブになれる場所。

   

おはようございます!平瀬楽器のヒラセトモキです。

ピアノやエレクトーン、各種楽器など、いろいろな年代の方々が
音楽を学ぶために通う音楽教室。

けれどその役割は、ただ“音楽を習う場所”にとどまりません。
教室はときに、人と人とをつなぐハブとしての機能を果たしてくれるのです。

今回は、そんな「音楽教室の別の価値」についてご紹介します。


「親子」で学ぶレッスン時間

特に小さなお子さんが通う音楽教室では、
レッスンに親御さんが付き添うスタイルが一般的です。

とくにヤマハ音楽教室のグループレッスンでは、
お母さんが隣に座って一緒にレッスンを受けることも多く、
これは単なるサポート以上の意味を持っています。

なぜ一緒にいるの?

  • 安心感を与える
    知らない場所で知らない人とレッスンをするのは、
    子どもにとっては不安なもの。
    そんなとき、いつものお母さんがそばにいるだけで、
    ぐっと安心して学べるのです。

  • モチベーションを育てる
    親に褒められることは、子どもにとって大きな喜び。
    それが次のやる気につながります。

  • 家庭との連携
    先生の言葉よりも、親からの声かけの方が届くことも少なくありません。
    レッスンで学んだことをご家庭でフォローする。
    この連携が、子どもの成長を支える大切な三角関係(先生・親・子)を作ります。


「付き添い」から「自立」へ──成長に合わせた関わり方

ヤマハのカリキュラムも近年変わり、
3〜5歳児向けのコースでは、年齢に応じて付き添いの有無が段階的に変化します。

  • 3歳・4歳 → 親が横についてサポート

  • 5歳 → レッスン室の後ろで見守る、または付き添いなし

この「少しずつ距離を取る」関わり方が、
子どもの自立を育む仕組みになっているんですね。


音楽教室がつなぐ“親同士”の関係

音楽教室が「地域のハブ」になる最大のポイントは
ここかもしれないと個人的には思っているのですが、
親同士が繋がるきっかけになるということが大きいと思います。

とくにグループレッスンでは、
週に1回決まった時間、決まった空間で
一緒に過ごすことになります。

これは、学校の保護者会や朝の見送りとは違って、
学区を超えたつながりが生まれるチャンス。

  • 子どもたちの練習事情で盛り上がったり

  • 発表会を一緒に乗り越えたり

  • 気づけばバーベキューを一緒にする仲になっていたり…

実際に、レッスンで出会ったご家族同士が、
卒業後もずっと付き合いが続いているという話も耳にします。


「音楽教室」は、ただの“教室”ではない

音楽の技術や表現力を育てるのはもちろんのこと、
それ以上に、人とのつながり社会性を育てる場所としても、
音楽教室は大きな役割を果たしています。

親と子の関係
先生と家庭の関係
親同士、子ども同士の関係

これらが交わる“接点”としての音楽教室。
そんな場所が地域にあるって、とても素敵なことだと思うのです。


さいごに:ちょっとしんどい付き添いが、生むもの

もちろん、仕事や家事に追われていると
「送り迎えだけで精一杯」という声もよく聞きます。

けれど、ほんの少しだけでも教室の空間に身を置いてみてください。
そこで生まれる「人と人とのつながり」が、
子どもにも親にも、思わぬ宝物になるかもしれません。

ピアノの先生の中には、親同士のつながりづくりを
上手に促す方もいらっしゃいます。

それは決してグループレッスンに限った話ではなく、
個人レッスンでも十分に可能なこと。

音楽教室を、ただの“レッスンの場”にしない。
そんな活かし方が、もっとあってもいいと思っています。


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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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