そのマイク、本当に必要?

   

おはようございます!平瀬楽器のヒラセトモキです。

スマホ動画において「伝える力」が何より大切な理由

最近、SNSやYouTubeで動画を見ていると、
ワイヤレスマイクを使って撮影している方をよく見かけます。

たしかに高音質で録れるし、プロっぽい見た目になる。

でもちょっと待ってください。
あなたが動画を始めようとしているなら、
「そのマイク、本当に必要?」と、いいたいです。

音が大事なのは間違いないけれど

まず大前提として、「音は大事」です。
映像が多少荒くても、視聴者は見てくれます。

でも音が割れていたり、小さすぎたり、
ノイズだらけだったりすると、
それだけで「もう見るのやめよう」と思われてしまいます。
それくらい音の印象は強いんです。

ただし、だからといって
「いい音を録るためには高価なマイクが必要」と
思い込んでしまうのは早計です。

実はスマホのマイクはかなり優秀。
ちゃんと使えば十分な音量音質で録ることができます。

最初に買うべきものは、マイクじゃない

よくあるのが、「動画を始めたいから」と言って、
まず高級マイクや一眼レフカメラを買うパターン。

でも、最初に本当に必要なのは、
そういう“道具”ではなく、
「ちゃんと伝えようとする気持ち」と
「ハッキリした声」なんです。

例えば、スマホのマイクで撮るなら、

  • 大きな声ではっきり話す

  • ノイズ源(エアコンや扇風機など)を一時的に止める

  • テロップで補足する

  • BGMは控えめに、声とのバランスを確認する

こういった工夫で、機材を買わずとも“伝わる動画”はつくれます。

大切なのは「話の中身」と「熱量」

どんなに良いマイクを使っていても、
声が小さくてボソボソ喋っていたら、
魅力的な動画にはなりません。

逆に、スマホマイクでも、
しっかりと声を出し、情熱を込めて話していれば、
きっと届きます。

視聴者が求めているのは、完璧な音ではなく
「この人の話、ちょっと聞いてみたいな」と
思える空気感。

そこに必要なのは、高級なマイクではなく、
あなた自身の言葉と姿勢なんです。

マイクが本当に必要になるとき

もちろん、マイクが必要な場面もあります。

  • カメラとの距離がある全身ショット

  • 屋外で風が強いとき

  • 複数人での収録

こうした場面ではマイクが効果を発揮します。
ただ、それは動画撮影に慣れてきた次のステップの話。

最初の一歩としては、スマホだけで十分。

むしろ、それで始めるべきだと思います。

私もスマホ音声だけで配信しています

たとえば現在毎朝配信している番組も、
マイクを使わず、スマホのマイクだけで録音しています。

仕事柄もちろん機材は揃っているんですが、
「毎朝続ける」ことを優先した結果、
あえてシンプルな方法を選びました。

仕込みやセッティングに時間がかかりすぎると
継続が難しくなりますもんね。

逆に本当に力を入れたいライブ配信などでは、
もちろん専用機材を使っています。

大切なのは「どの場面で、どこまでのクオリティを
求めるか」を考えること。

TPOに応じた機材選びこそが、発信者としての第一歩です。

まとめ:始めることが何より大事

動画を始めるなら、まずはスマホで。

それは今日からでもスタートできます。

そして伝えたい内容を、
あなたの言葉ではっきりと届けてください。

機材はそのあと。
伝える力が育ってきて、
「もっと良くしたい」と思ったときに、
マイクを買えばいいのです。

あなたの発信が、誰かの心に届きますように。

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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