才能は「繰り返し」で育つという話

   

「才能は生まれつきのものだ」──
そう思ってしまいがちですが、実は“繰り返し”こそが
才能を育てる最大の要素なのかもしれません。


繰り返すことで、はじめて見えてくる景色

ある日、鈴木メソッドについて学ぶ機会がありました。
世界的にも知られるバイオリン教育法で、
小さな子どもたちが驚くほど高い演奏力を
身につけることで知られています。

でも、そこに特別な天才的才能があるかというと、
そうではありません。

繰り返し、繰り返し、同じフレーズを何百回、何千回と弾く。
言ってしまえば、それだけなんです。

でも、それだけのことを丁寧にやる。毎日、地道に。
この“続ける力”が、子どもたちの中にある可能性を
目覚めさせていくのです。


「慣れる」が「うまくなる」に変わるとき

ピアノでも同じことが言えます。
初めてピアノに触れる子は、
楽譜も読めなければ、鍵盤の位置もあやふや。

でも何度も繰り返すうちに、少しずつ「慣れ」ていき、
やがて「うまく」なっていく。

これは演奏だけでなく、
話すことや動画づくりにも当てはまります。

実際、私もカメラの前で喋るのが苦手でした。

でも繰り返していくうちに、
あまり「あー」とか「えー」とか言わなくなった
自分に気づきました。

慣れが力を生む。そんな実感を持っています。


100点よりも、60点を10回

よく「完璧な動画を1本作るより、多少雑でも
10本作った方がいい」と言います。

繰り返していく中で、
クオリティは必ず上がっていくからです。

これは何にでも言えること。

弊社の経営計画書も、
毎年出し続けてきたからこそ、今があります。

最初は戸惑いながらでも、
毎年出すことが当たり前になれば、
それは会社の「文化」となり「信頼」に変わります。


続けることが評価される時代

今は、何かを「始める人」は多くても、
「続ける人」は少ない時代です。

だからこそ、「続けている人」だけが得られる
信頼や評価があります。

ピアノの練習だって同じ。
毎日弾いている人には、自然と周囲の見る目も変わります。


“信頼”をつくる、回数の力

私は4月から、毎朝の音声発信を続けてきました。
気がつけば100回を超えていました。

記念企画も何もありませんが(笑)、
それでも「100回やっている」という事実が、
少しの信頼に繋がっていれば嬉しいなと思います。

繰り返すこと。

それは特別なことではないけれど、
特別なものを生み出す力を持っています。

天才でなくても、勝てるポイントは
「続ける力」なのかもしれません。


さいごに

「繰り返すこと」を習慣にしてみませんか?

何かを始めたい人こそ、
まずは“慣れること”を目標に、気軽に続けてみてください。

いつの間にか、それが「才能」と呼ばれる
何かに変わっているかもしれません。

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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