空気感は隠せない。だから“らしさ”が大事なんです

今や企業にとって「動画」は欠かせない発信ツールになりました。
だからこそ気になるのが、「どんな動画を作れば効果的なのか?」ということ。
おしゃれで、センスがあって、BGMも映像も完璧──
そんな動画に憧れる気持ち、よくわかります。
でも本当にそれが“正解”でしょうか?
かっこよさを「続ける」のは難しい
Vlog、ルームツアー、モーニングルーティン。
SNSでよく見かける、いわゆる“かっこいい動画”。
もちろん素敵ですし、作ろうと思えば作れるかもしれません。
ただ、それを何本も、何ヶ月も、何年も継続して作れるかというと
現実はなかなか難しいもの。
そもそも、我々のような中小企業が発信する動画に必要なのは、
「かっこよさ」より「信頼感」ではないでしょうか?
本当に伝えるべきは「空気感」
動画や音声は、文字や写真では伝わらない情報まで届けてくれます。
例えば、話す人の表情、間、トーン。
さらには、背景の音や空間の雰囲気までも。
つまり、“その場の空気感”ごと伝わってしまうのが、
動画というメディアの力。
だからこそ大切なのは、素っぽさや誠実さ。
「この人と話してみたい」「このお店に行ってみたい」と
思ってもらえるような、自然な空気感が最も信頼される要素なんです。
目的と手段を履き違えないために
面白い動画やバズる投稿がダメということではありません。
実際、SNSでの採用広報には非常に効果的な場合もあります。
でも気をつけたいのは、
「何のための動画なのか?」ということ。
たとえば、見ている人が
「この会社って何をしているところなんだろう?」
と疑問に思ってしまうような発信では、
元も子もありませんよね。
目的を明確にして、それに合った動画をつくる。
それがブレない動画づくりの第一歩です。
平瀬楽器の動画スタイル
平瀬楽器の場合は、肩の力を抜いたスタイルを大切にしています。
・スマホのマイクで録音
・店内の雑音やスタッフの笑い声もそのまま
・編集も最小限
作り込みすぎず、“らしさ”がそのまま伝わるように
心がけています。
それは、「かっこいい動画」ではなく、
「話しかけやすいお店」と感じてもらうため。
編集で飾るよりも空気感を届ける方が
信頼に繋がると思うからです。
60点の動画を10本作ろう
完璧な1本より、自然な10本。
これは、情報発信を継続するうえでの大切な考え方です。
動画がバズることも大切ですが、
バズらなかったとしても、
積み重ねによって空気感が伝わる動画は必ず届くようになります。
中小企業やローカルなお店のアカウントだからこそ、
“かっこよさ”ではなく“らしさ”を大事にしていきましょう。
さいごに
動画も音声も、実はとても正直なメディアです。
だからこそ、見栄を張らず、飾りすぎず、
自分たちらしさを大切にすること。
動画づくりに悩んでいる方がいらっしゃれば、
ぜひ一度立ち止まって、
「誰に、どんな気持ちで届けたいか」を見直してみてください。
きっと、伝え方が変わってくるはずです。
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