ソルフェージュって何?音楽がもっと楽しくなる“体幹トレーニング”

   

こんにちは、平瀬友喜です。

今回は、音楽を学ぶすべての人にとって大切な
“基礎力”とも言える「ソルフェージュ」についてのお話です。

言葉だけは聞いたことがあるけど、
実際にどんなことをするのか、なぜ必要なのか、
意外と知られていないこの分野をわかりやすく
ご紹介していきます。


ソルフェージュとは?

まず「ソルフェージュ」という言葉自体は、
フランス語。
音楽用語の多くはイタリア語ですが、
なぜかこの言葉だけはフランス語が由来です。

意味としては、
「楽譜を読むことを中心とした基礎訓練」のこと。

広い意味では、音楽を学ぶ人すべてが
身につけるべき基本的な能力や
トレーニング全般を指します。

似たような言葉に「リトミック」がありますが、
こちらは体を使ってリズム感を養うなど、
動きを伴った訓練。

一方、ソルフェージュは楽譜を読み、
理解し、音に結びつける訓練。いわば“座学”です。


ソルフェージュの3つの訓練

① 新曲視唱(しんきょくししょう)

初めて見る楽譜を、その場で正しく歌う
トレーニング。
音程やリズムを素早く読み取る力を養います。

② 聴音(ちょうおん)

ピアノなどの演奏を聴いて、正確に楽譜に書き起こす訓練。
メロディーだけでなく和音を聴き取る「和声聴音」なども含まれます。

③ 音楽理論

リズムや旋律、和声といった“音楽のルール”を学ぶ学習。
五線譜の読み方、調性、拍子などを理論的に理解します。


ソルフェージュを学ぶと何が変わる?

「ソルフェージュは受験のための勉強」と
思われがちですが、実はそうではありません。

  • 楽譜を読むスピードが上がる

  • レッスンが効率的になる

  • アンサンブルや合唱での耳が良くなる

  • 音痴の克服にもつながる

  • カラオケもきっとうまくなる!

など、音楽をより深く、楽しく、
自分のものにする力が身につきます。


ソルフェージュは“体幹トレーニング”

楽器の演奏は筋トレのようなもの。
繰り返しの練習で技術は伸びます。

でもその土台となるのが「ソルフェージュ」です。
これはいわば体幹トレーニング。
これがあることで、演奏も安定し、音楽の理解が深まります。

これはクラシックだけでなく、
ポピュラーやジャズの世界でも、
楽譜を読む力・聴く力・歌う力は必須。

表現力の幅を広げるための「音楽の土台」が、
ソルフェージュなのです。


日常レッスンの中のソルフェージュ

たとえばヤマハ音楽教室では、
先生のピアノに合わせて子どもたちが歌ったり、
ハーモニーを感じたりするレッスンがあります。

これはまさに、ソルフェージュそのもの。

数年通うことで、自然と“耳のいい子”に育っていくのは、
この積み重ねの成果なんですね。


自分で始めるソルフェージュ

「ちょっとソルフェやってみたい」と思った方へ。

今は初心者向けの学典書(音楽理論の本)も
たくさん出版されています。

受験用の分厚い本でなくてOK。
簡単なテキストを1冊用意して、
音楽という「言語」を学ぶ感覚で始めてみてください。


おわりに:音楽の感じ方が変わるかも

ソルフェージュを学ぶことで、
演奏がうまくなるだけでなく、
音楽の聞こえ方、感じ方が変わってくるはずです。

地味に見えるかもしれませんが、基礎の力は
確実にあなたの音楽を支えてくれます。
気になった方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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