よく使うことはよく壊すこと?

   

vol.2067

平瀬楽器のヒラセトモキです。

おはようございます!

あるイベントの配信業務の時の話です。

いつものように機材のセッティングを
していると、音声がおかしいぞと
いうことに気がつきました。

いろいろ試してみると、
どうやら機械の調子が悪かったようで
その時は別の接続方法で行うことで
事なきを得ました。

 

後日確認すると、
結局その機械の音声部分が
壊れていたらしく、
すぐにメーカーに修理依頼をしました。

 

実はその直前にもカメラの調子が
悪くなって修理をしたばかり。

配信機材の多くはコロナ禍に入ってから
買ったもので
それほど期間は経ってないとはいえ
割とハードに使っていますので
そろそろ故障が出てきても
仕方がないのかなーと思うところも
あります。

今回きちんと修理をしたので
またしっかり使っていきたいと思っています。

 

 

こういった機械類って、
極端な話をすると
使わなければ壊れないのです。
使うから壊れるんですよね。

楽器に関してももちろん
似たようなところもあるのですが、
使わなくても壊れてしまうというのが
楽器のちょっと困ったところかも
しれません。

ちょうど家や車と同じで
使わないとどんどん傷んでくるんですよね。

 

 

人間の身体であれば
定期検診のような感じで
自分の状態を確認することが
できるのですが、

楽器の場合は意識して
そういう時間を取らないと
今どんな状態にあるのかというのが
把握できなかったりします。

 

いざ本番となった時に
壊れている、
なんてこともよくありますよね。

 

そうなった時には
本当に目も当てられないので
日頃からのメンテナンスが
非常に大事というわけです。

 

ピアノでいうと調律が
それにあたります。

一般的には
音を合わせる作業のことを
調律というのですが、

決してそれだけに留まることはなく
ピアノ全体の調子を見る
健康診断のような役割を果たしています。

 

調律の作業をしながら
このピアノはどんな方向に
向かってるのかなあというのを
感じているわけです。

 

仮に壊れてしまったら
修理するほかないのですが
壊れる前にそういった対応ができれば
費用も時間もかけることなく
長く使っていただけます。

 

たくさん使って、
壊れる前にきちんとメンテナンス。

これが楽器も機材も正しい接し方だと
思います。

 


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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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