バミリは重要だけど、バミリばかり見てちゃダメ
vol.1768
おはようございます!
平瀬楽器のヒラセトモキです。
「バミる」という言葉があります。
舞台で使う言葉なんですが
皆さんご存知でしょうか?
「バミる」というのは、
モノを置く場所をあらかじめ
マーキングしておいたり、
人が動く先のポイントに
目印をつけておいたりすることを
さします。
お芝居やダンスなどの際に床を見ると
バミったビニールテープがはってあるのが
見えると思います。
コンサートでも同じように楽器位置を
バミることが多いんですよ。
しかし一方で、
舞台やダンスの稽古中にバミリ位置を
見て動くと
「下を見て動くな!」
と必ず怒られます。
もちろんこれはお客様から
見たときに不自然だという
見た目の問題も大いにあると
思うんですが、
なんかふとした時に
考えさせられたんですよね。
かっこよく言うと、
バミるという作業は
動く先…未来のポイントを作っている
ということになりますよね?
あそこまで行くぞという目標位置を
マーキングしているということになります。
それをずっと追いかける事は
もちろん大事なんですが
それを見すぎると
足元をすくわれることに
なるのかなあと思うわけです。
目標位置はマーキングしたけれど
その位置をずっと見続けないと
そこに向かって進めないというのは
運転はできるけど、
ナビがないとどこにも行けない
初心者運転手と同じかもしれません。
バミったポイントを身体に覚え込ませ、
そこに向かってきちんと進んでいく。
それが日々の練習・訓練の
積み重ねであり、
その人の成長なのかなぁと思います。
ある程度道を覚え、
自分で運転できることで
きちんと目的地にたどり着ける。
バミリに頼らずに移動できる。
そうなりたいもんですね。
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