ミディアムにだまされるな!~ギターの弦の選び方 その1
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
ギターの弦ってどうやって選んでいますか?
ギターの種類
ギターをやっている人にとって弦を選ぶ作業というのは楽しいものだと思います。と同時に弦の正しい選び方が分からずに困ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
今日はそんなギター弦の選び方について少しお話ししたいと思います。
まず本当に基本的なことなのですが、ギターにはいくつか種類があります。
クラシックギター、アコースティックギター(フォークギター)、エレキギター(エレキベース)。
どれも似てるようで全然違う楽器ですのでお互いにお互いの弦は利用できません。
簡単にこれらの説明をさせてもらいます。
まずクラシックギターにはナイロン弦が張ってあります。
ピックを使うことなく指で弾くことが多い楽器で、やさしい音色が特徴です。ソロで弾くことも多いですが、ギターアンサンブルなどでもよく使われています。
アコースティックギター(フォークギター)はいわゆる「ギター」。おそらくテレビを見ていて1番出てくるギターなのではないでしょうか?
最近では路上を中心に活躍しているストリートミュージシャンも多く見受けられますが、彼らのほとんどはアコースティックギターを使って演奏しています。
ピックを使い、弦をジャカジャカかきならす。それにあわせて歌を歌ったりハーモニカを吹いたりします。
屋外など広い場所や多くの人に音を届けるため、弦はナイロンではなくスチールで作られた弦が張ってあります。また、音を響かせるために大きくてよく鳴るボディも特徴です。
最後はエレキギター。
アコースティックギターと同じようにスチールの弦を張ってあるものの、ピックアップというマイクを通してスピーカーで大きな音を鳴らすという仕組みになっています。なので、実はスピーカーを通さずに弾くととても音が小さいギターなんです。
流用はできません
これら3つのギターはそれぞれ特徴があり、使いみちも得意なことも違います。
また、めんどうなことにそれぞれの弦はそれぞれに流用できないんです。
指が痛いので柔らかい弦が欲しいからといってクラシックギターの弦をアコースティックギターに張ることはできませんし、大きな音が鳴って欲しいからといってエレキギターの弦をクラシックギターに張ることはできません。
楽器の構造上無理なんです。
ゲージに騙される
またギターの弦というのはたくさんの種類があるのですが、その殆どがゲージ(太さ)で表示されていることが多いです。
ライトやスーパーライト、エキストラライトなんかはなんとなく細いや軽いというイメージですよね。一方、ミディアムやヘビーなどとなると少し太くなっていってるような印象ですよね。
この言葉に結構ひっかかっちゃうんです。
実はギターの弦の場合、「ライト」というのが標準的なゲージです。逆に「ミディアム」というのは本来の意味からすると中間という感じなのですが、実際に触ってみると全然ミディアムではなくむしろ太いんです。
なのでミディアムという言葉に騙されて、「私は初心者なので中間くらいがちょうどいいや」とお買い求めになられたものの、指が痛くてたいへーん!なんて方も少なからずいらっしゃいます。
なので、私が店番をしているときミディアムの弦をレジに持ってこられた方には「初心者の方ですか?ミディアムの弦で大丈夫ですか」と一声かけるようにしています。
そうです。ミディアムには騙されるな!なのです(笑)
ギターの弦は本当に奥が深いです。
最近はコーティングなどの特殊な処理をした弦も増えてきています。
次回はもう少し突っ込んだ弦の選び方をお伝えできればと思っています。
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